33話 所業の残骸 3.2
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からの生き証人でして・・・」
そこに居た全員が驚いた。カイがカミーユに先の件について話掛けた。
「しかしカミーユ、生き証人は使えんぞ」
「だから内部告発ですよね。実はこの間ある小競り合いが有りまして、それで彼を救出できました。その相手は彼が洗脳受けている間情報を得ていて、そこからよると復讐を企んでいるそうで」
「復讐?」
カイが眉を片方吊り上げた。カミーユが頷いた。
「連邦への復讐です。相手はムラサメ研究所でも結構上の地位にあるものと見て良いと考えます。その相手がダカール入りします。超巨大モビルアーマーをもってして」
「なんだと!」
アムロはカミーユが本気でそんなことを言っているのが信じられなかった。
「本気かカミーユ!そんな兵器を黙認してこのダカールに侵入させるのか!」
カミーユは力強く頷いた。
「ええ、アムロ中佐。今回の議会は極めて特殊で、開催時にはこのダカールから人がいなくなります。
テロ対策の為です。民間人の危害は皆無でしょう。危険を伴うのはプレスと政治を携わる要人、そしてオレたち軍人です」
「だがそれを知っていて撃退しないわけにはいかないぞ」
アムロがそう食い下がるとカミーユがアムロを見据えて話した。
「しかしですね中佐。アレは恐らく中佐単機で落とせる代物ではありません。皆で総力持って挑まないと」
カミーユの話でアムロが「本気で挑んでお前で無理か」と言い、カミーユも素直に「はい」と答えた。
アムロは息を吐き、カミーユに話し掛けた。
「我々は予定通りダカール防衛に付いて、如何なる外敵をも排除する話の中で、その目標を撃退するとしても敵の議会への圧力は避けられないという見通しなんだな」
「そうです。ダカールに向かう最中、何度かその目標を索敵しました。ここの防衛など無きに等しいです。ここで戦力になるのは、ラー・アイム隊と中佐のデルタプラスです」
アムロの肩にカイが手をのせた。
「と、いう訳らしい。オレたちの命を頼むぞ」
「お前、軽く言ってくれるな」
アムロが露骨に嫌な顔をするとミハルとベルトーチカが笑っていた。カイはセイラ、イセリナの方に改めて向いた。
「カミーユの話が真実ならば、そいつがボロを出してくれるだろうよ」
セイラとイセリナが頷く。
「そうね。それじゃあ私たちは各議員の避難防衛を考えた方がいいのかもね」
「そうみたいね。この近くのシェルターを隈なく調べてみるわ」
「それが良いだろう」
カイはそれでも五分になるかどうかと思ったが、話がようやく終わろうとするところに敢えてそんな爆弾を投下する野暮なことはしなかった。カイはミハルと共にアムロとベルトーチカを残して、プレスセンターへと向かう為
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