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フレイヤファミリアに入らされた冒険者の奮闘記
第1話 始まり
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ベル「……」

ヴェルフ「ベル!こいつらの言う事なんか聞くな!
俺たちなんかにかまうな??」

リリ「そうですベル様!私達にかまわず攻撃して下さい!」

ヘスティア「ベル君!2人の言う通りだ、私はどうにかなるから……??」

フレイヤ「あなた達には関係ないわ。さぁベル君、答えなさい。」

ベル「……」

どうする……一体どうどうすれば……

フレイヤ「あと5秒よ、5…4…3…2……」

ベル「……待って下さい!」

もう迷ってなんかいられない……みんなが傷付くよりは……

ベル「分かりました……僕は、女神様の物になります……。」

フレイヤ「本当ね?」

ベル「はい……」

ヴェルフ「!ベル!お前……!」

ベル「ですが、会うだけでも…彼らに会うだけでも許してください!
帰りはしませんから、会う事だけは許してください!お願いします??」

僕が犠牲になるほうがマシだ。でも一生会えなくなるのは辛いから、会うだけでも許して欲しいと懇願する。
とても許してもらえないだろうけど……

フレイヤ「……いいわ、でもヘスティアとはダメよ。」

ベル「えっ、それは……!」

フレイヤ「嫌というほどなら仕方ないわね……。」

ベル「……!」

ヘスティア「ベル君……」

ベル「分かりました……言う通りにします……。」

会う事は許されたけど、神様に会う事だけが許されないのは辛い。でもここまで来たら逆らえない……

フレイヤ「聞き分けが良くて助かるわ。さぁオッタル、縄を解いてあげなさい。行くわよ。」

オッタル「はっ……」

それから皆さんは自由になったけど……

ヴェルフ「ベル……」

リリ「ベル様……」

ヘスティア「ベル君……」

ベル「ごめんなさい……」

みんなを裏切った感じの罪悪感で目を合わせたくない……

フレイヤ「さっ、行くわよ。」

オッタル「はっ」

ベル「……」

今度は僕を縛って動きを封じられて、何も出来ない僕は連れらるがままそこを後にした。
この先何が待ち受けてるか分からずに……

(続)
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