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フレイヤファミリアに入らされた冒険者の奮闘記
第1話 始まり
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てみたら、そこには見知らぬ男達に縄で縛られてるヴェルフさんとリリ、そして神様だった。
しかもその男の一人、よくよく見てみると……

ベル「えっ……まさか…オッタルさん?」

オッタル「そうだが何だ?」

冒険者の中で最強って知られる【フレイヤファミリア】のオッタルさん。
そうなると他の人達も……

オッタル「他も分かると思うが、皆【フレイヤファミリア】の者達だ。」

ベル「……」

やっぱり…とは思ったけど……

ベル「でも、何故ここへ?」

そこが一番気になるところだった。第一、大した話でなければわざわざみんなを縛る必要は無い筈。

「それは私が答えるわ。」

ベル「??」

フレイヤ「フフフ……」

後ろから女性の声がしたから振り向いてみたら、それは“美の女神”で知られるフレイヤ様。
でも何故ここへ?

ベル「え…え~と……何故…女神様が…ここに……?」

フレイヤ「目的はあなたよ、ベル。」

ベル「えっ?」

ヴェルフ「クエストの話は嘘だ!こいつらが仕組んだんだ!」

ベル「ええっ??」

リリ「ベル様を手に入れる為に、私達を人質にしてベル様をモノにする気なんですよ!」

ベル「えええっ??」

目的は僕そのもの。しかもクエストは【フレイヤファミリア】の皆さんが仕組んでしかも僕を手に入れる為に人質にって、幾らなんでもやり過ぎな気がするけど……

ベル「でも…何で僕を……?」

ヘスティア「ベル君、君のスキルの事だ!スキルのおかげで魅了が効かない事を知って、君を自分の物にしようと押し掛けて来たんだ??」

ベル「はっ?僕のスキル?」

ヘスティア「ベル君のスキルは、女神特有の魅了が効かないんだ!
オマケにフレイヤはそれ以前からベル君に目をつけてたから、とうとう自分の物にしようと強硬手段に出たんだ!」

ベル「えっ??」

フレイヤ「フフ……そうよ。私は欲しい物は全て手に入れるわ、勿論あなたも。」

ベル「そ…そんな……」

フレイヤ「断ろうか断らないかはあなたの勝手よ、けど断った時はあなたのお仲間の命は保証しないわよ。」

ベル「!」

僕の仲間を……そんなの…そんなの絶対認めない!
でも、僕一人じゃ勝てるとは到底思えない……けど……

フレイヤ「あなたが私の物になるのなら命の保証はするわ。けど、代わりに彼らのところへは一生帰れないと思ってね。」

ベル「……」

僕が……女神様の物になれば……
でも、そうなったら二度とみんなのところには帰れない。それは耐え難い事だけど、だからって断ってみんなを危険に晒すなんてもっと耐えられない。

フレイヤ「さぁ…一体どうするの?私の物になるかならないか、今すぐ決めなさい。
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