機動戦艦ナデシコ
1356話
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うのだ?」
「特に何もするつもりはないな。別に木連の件を公表したりとか、そんな風には考えてないから安心しろ。ただ、その代わり木連と接触するのを黙認して貰うぞ」
「……もしそれを拒否したら?」
「別にどうもしないさ。ただ、俺達はそれに構わず木連と接触するけどな。連合軍にそれを止める事は出来ないだろ?」
その言葉を、グリューノは実感として知っているのだろう。
現在ナデシコ世界の中で最も強力な兵器は戦艦のナデシコ。
特にグラビティブラストは、この世界にでは特筆すべき威力を持つ兵器だ。
だが……同じグラビティブラストを使うヤンマからの攻撃を正面から受けてもシャドウはバリアを破られることはなかった。
そしてシャドウミラーの使用する武器は、ディストーションフィールドを破るのも容易に可能とする。
だとすれば、もし連合軍がナデシコ級を量産してシャドウミラーに戦いを挑んだとしても、待っているのは敗北以外には存在しない。
特に今のシャドウミラーは、ファブニールという武装ユニットが存在している。
それがあれば、シャドウ1機だけで相当の戦力になるのは間違いないだろう。
「……では、どうしてもシャドウミラーは木星蜥蜴と接触すると?」
あくまでも木連という言葉を使わず、木星蜥蜴と言う言葉を使うグリューノに頷きを返す。
「ああ。近いうち木星に向かう予定だ。向こうが俺達の存在を知っているのかどうかは分からないが、それでも未知の勢力だとすれば向こうも話を聞くだろう。そうなれば、俺達がどんな存在かを知る事が出来る筈だ」
まぁ、木連の戦力は無人機だから、俺達の事を知らない可能性もあるが。
ああ、でも無人機の消耗が激しくなって異変を感じはしているか?
「せめて、向こうに転移する時は連合軍からも人を派遣させて貰いたい」
グリューノはそれだけを言うのが精一杯だった。
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