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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第78話
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リスは辛そうな表情で見つめていた。
「………いや、俺がルーファスさんの介錯を務めるから大丈夫だ。それにこれ以上お前に重荷を背負わせる訳にはいかない。」
「兄様…………わかりました。」
「――――アイドス、エーデル先輩。二人とも戻ってください。」
「……わかったわ。」
「リィン……せめてもの”慈悲”として、彼が痛みを感じる事無く一撃で逝けるように私も力を貸すわね。」
リィンの指示によってリィンが持つ神剣へとアイドスが戻ると神剣は膨大な神気を纏い始め、リィンはユーシスと共に落ち着いた様子で自分達に背を向けて座っているルーファスに近づいた。
「兄上……最後に言い残しておく事はありますか?」
「私が言い残したい事は私がメンフィルに処刑される前に既に終えている………だがこの私を破ったせめてもの褒美だ……このフロアを進んだすぐのフロアに”彼”が卿らを待っている。”彼”がかの司祭までの道のりを塞ぐ最後の”壁”だ。トールズの”常任理事”だった者として、互いに納得ができる決着になる事を祈っている。」
「!!わかりました…………――――ユーシス。」
ルーファスの言葉から次のフロアにクロウがいる事を察したリィンは目を見開いたユーシスに視線を向け
「ああ…………今までお世話になりました、兄上………!」
そして二人は同時に剣を振り下ろし、二人が持つ神剣と聖剣に斬られたルーファスは一瞬で消し飛んだ!
「「……………………」」
「リィン…………ユーシス…………」
ルーファスの消滅を確認した後それぞれ剣を鞘に収める事無くルーファスがいた場所を見つめているリィンとユーシスをアリサは仲間達と共に心配そうな表情で見つめていたが、やがて二人はそれぞれの剣を鞘に収めた。
「………パント卿、みんなをこちらに連れて来て下さい。この先は全員で進むべきです。」
「…………わかった。すぐに連れて来る。」
その後パントの転移魔術によって待機メンバー達はリィン達の元に現れ、待機メンバーと合流したリィン達は全員で先を進み始めた。
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