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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第77話
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「な――――グッ!?」

マクバーンが見せた一瞬の隙を見逃さなかったレーヴェは高速剣技を叩きつけてマクバーンの背後へと駆け抜け

「空を断つ!!」

「チィッ!?」

更に追撃として高速の衝撃波をマクバーンに叩きつけた。



「―――確かに”力”を解放したお前の実力はかつての”鋼の聖女”に迫る程だ。―――が、”鋼の聖女”と違い、お前には”欠点”がある。その”欠点”がある限り、”鋼の聖女”と何度戦っても敗北するだろうな。いや――それどころか”理”に到った”剣聖”カシウス・ブライトや”光の剣匠”、そしてリィン・シュバルツァーでもお前を超える事も可能だ。」

「あん………?俺に”欠点”があり、しかも”鋼”どころか少ししか”混じって”いないリィン・シュバルツァーでも俺を超えられるだと?――――どういう意味だ。返答によっては今すぐお前を消し炭にしてやるぜ!?」

レーヴェの言葉が気になったマクバーンは眉を顰めた後全身に膨大な黒き焔を纏い、レーヴェを睨んだ。

「お前の”欠点”―――それは剣を使ったお前の(わざ)があまりにも未熟である事だ。お前の剣は”異能”を解放した事で得る事ができる超越した”力”や身体能力任せに振るっているだけだ。対するリィン・シュバルツァーはお前程ではないとはいえ、お前と同じ”力”を持ち、八葉と飛燕の業を修めている。力任せに振るう剣と、力と業、双方を兼ね備えた者が振るう剣。―――ここまで言えば答えは明白だろう?」

「!!」

そしてレーヴェの指摘にマクバーンが目を見開いたその時

「―――その通りです。アルティウムセイバー!!」

リアンヌがマクバーンに詰め寄って強烈な一撃を解き放った!

「そらぁっ!!――――グッ……!?」

リアンヌの強襲攻撃にすぐに反応して剣を振るったマクバーンだったが反応が僅かに遅れた為、剣がリアンヌの槍に命中した瞬間圧し負けて吹っ飛ばされ

「行くわよ―――――ルン=アウエラ!!」

「うおおおおおおおおっ!?ガハッ!?」

更にアイドスが放った高火力の魔術によってダメージを受けると共に再び吹っ飛ばされて壁に叩きつけられた!



「ク、クク……俺が……また、負ける……?しかもちょっと混じっている程度の奴にも負ける可能性がある……だと?」

地面に跪いているマクバーンは不敵な笑みを浮かべながら仲間達と共にルーファスと激闘を繰り広げているリィンに視線を向け

「そんな事……ありえる訳がねぇだろうが―――――――ッ!!」

やがて全身に膨大な黒き焔を纏って咆哮をして立ち上がった!

「俺の”全部”、耐えられるものなら耐えてみろ!オォォォォォ―――――――ッ!!」

「星芒よ!我が呼びかけに応え、今こそ我等を護り
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