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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第76話
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(”本来の運命”だと、リィン君はどのくらいの数の女の子達に想いを寄せられていたのでしょうね?)

(フフ、私も貴方同様貴方に出会えてよかったと思っているわよ、リィン……)

エリゼと共に答えたリィンの答えを聞いたセレーネは嬉しそうな表情をし、ベルフェゴールとリザイラがリィンに感心している中、ジト目で呟いたアルティナの念話を聞いたメサイアとエーデルはそれぞれ苦笑し、アイドスは微笑ましそうにリィンを見守っていた。



「ですが確かにルーファスさんの言う通り、キーアさんの因果操作によって本来失われる事がなかった多くの命が失われる事になり、クロウやルーファスさんを含めた多くの人々の人生が狂わされました。だけどそれは決してキーアさんだけのせいではありません。そのような事になってしまった原因を作ったルーファスさん達も責任の一端を背負っている……―――違いますか!?」

「貴族連合の”総参謀”であった事で貴族連合内ではカイエン公に次ぐ権力を持っていた貴方ならばカイエン公達に内密でメンフィルがエレボニアとの戦争を踏み切るまでの間に求めていたエリス返還を含めた要求の実行をできたはずです。―――エレボニアが衰退し、貴族連合軍から多くの犠牲者を出してしまった事で責められるべき人物は自らの野望の為に先程挙げた事を実行しなかったルーファス卿―――いえ、ルーファス・アルバレア。貴方もカイエン公やオズボーン宰相同様その一人であり、エレボニアを混迷と衰退の道へと導いた”逆賊”です!」

「…………ッ……!」

「クク、中々的をついた事を言ってくれるじゃねぇか。」

リィンとエリゼの正論に反論できないルーファスは表情を歪め、マクバーンは不敵な笑みを浮かべてリィンを見つめた。

「―――二人の言う通りです、兄上。エレボニアの衰退もメンフィルとの戦争によって出てしまった多くの犠牲者達や兄上がメンフィルに処刑された事も、元をたどればメンフィル帝国から猶予を貰っていた上その実行が可能な立場でいたにも関わらずメンフィルの要求を呑まなかった兄上も責任の一端を担っています。兄上が言っている事はただの責任転嫁です。」

「ユーシス…………」

静かな表情で自分を見つめて指摘したユーシスをルーファスは驚きの表情で見つめて黙り込んだ後騎士剣を構え、それを見たリィン達はそれぞれ血相を変えて武器を構えた。



「問答は終わりだ……――――ユーシス。私の信念を否定するのならばそれを超える信念を私に示してみるがいい……!」

「はい……!―――来るがいい、アルバレア号!!」

「私も手伝うわ、リィン君!」

ルーファスの言葉に頷いたユーシスはアルバレア号を召喚し、自分から出てきたエーデルやリィン達と共にルーファスと対峙し

「……”鋼の聖女
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