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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第76話
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の存在でしたね……」

ミリアムの疑問に対して答えたルーファスの話を聞いたエリスは複雑そうな表情をし、アリサやセレーネ、エリゼは怒りの表情でルーファスを見つめ

「兄上………」

「だったらどうして誘拐したエリスをすぐに解放してメンフィルに返還しなかったのですか!?メンフィルがエレボニアとの戦争を決めるまでにエレボニアに対して最も求めていた事はエリスの返還です!すぐにエリスを解放して俺達シュバルツァー家の元に――――メンフィルに返還すれば、メンフィルもエレボニアとの戦争を考え直してくれたかもしれなかったのに、どうしてそれをしなかったのですか!?」

「リィン…………」

ユーシスは辛そうな表情をし、怒りの表情でルーファスに問いかけるリィンをガイウスは静かな表情で見つめていた。



「君達には申し訳ないと思ったが、エリス嬢を返還した所でメンフィルの怒りが収まるとはとても思えなくてね。彼女をこちらで”保護”している限り、メンフィルも早まった事はしないと思っていたのだよ。その証拠に彼女には陛下達同様最高級の待遇で過ごしてもらった。」

「家族と離れ離れにして、軟禁している時点で最高級の待遇じゃないよ……!」

「ふざけないで下さい!兄様達と離れ離れにされた日々は私にとって最悪の日々でした!」

ルーファスの話を聞いたエリオットは不安そうな表情で反論し、エリスは怒りの表情で反論し

「やれやれ……まさかここまで愚かだったとはな。」

「―――ルーファス・アルバレア。もし内戦終結までメンフィルがエレボニアとの戦争を踏み切らなかった際はユミル襲撃やエリス嬢誘拐など貴族連合が犯した数々の愚行によって燃え上がったメンフィルの怒りの焔をどのようにして収めるつもりだったのだ?」

レーヴェは呆れた表情をし、パントは厳しい表情でルーファスを見つめて問いかけた。

「当然猟兵達にユミル襲撃を指示した父の身柄をメンフィルに引き渡す事もそうだがエリス嬢誘拐を指示した”蒼の深淵”やカイエン公、誘拐を実行した”黒兎(ブラックラビット)”の身柄もメンフィルに引き渡し、アルバレア公爵家が納めているクロイツェン州のおよそ半分の領地の統治権をメンフィルに贈与する事で収めるつもりだった。勿論”被害者”であるエリス嬢自身やシュバルツァー卿達に対しても賠償や謝罪をするつもりだったし、後はアルフィン殿下とリィン君を婚約を提案し、二人が将来結ばれる事も和解の理由にするつもりだった。特に最も迷惑をかけた被害者であるエリス嬢に対しては公爵家ができる最大限の賠償としてバリアハートのアルバレア公爵家が所有していた城館の所有権を贈与するつもりだった。無論城館を管理する使用人達の給与はアルバレア公爵家が支払うという形でな。」

パントの問いかけに対し、ルーフ
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