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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第75話
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た。



「かなり広い場所に出ましたね……」

「随分と奥まで来たけど、終点まで後どのくらいあるのでしょうね……」

「それに待ち構えている残りの亡霊を考えると気が重いよね……」

「ああ……”怪盗紳士”や”西風の旅団”の猟兵達も出てきたし、アルティナはリィンの使い魔になったから、残っているのはリウイ陛下に討ち取られたあの化物だけだぞ……?」

「後はユーシスのお兄さんもいるかもしれないね〜。」

「……………」

広間に出たエリスやアリサは周囲を見回し、ある事に気付いたエリオットとマキアスは不安そうな表情をし、ミリアムの推測を聞いたユーシスは辛そうな表情で黙り込んでいた。するとその時何かの気配に気付いたリィン達は血相を変えた。



「誰かいます……!」

「この気配は……」

「”死者”の気配……それも二人か。」

「……………………」

「状況を考えると恐らく先程話にでた二人でしょうね。」

気配に気付いたエリゼとガイウスは周囲を警戒し、パントは真剣な表情で推測し、レーヴェは目を細め、リアンヌは静かな表情で呟き

「いるんだろう……?結社”身喰らう蛇”の執行者、No.T――――”劫炎”のマクバーン。そして……貴族連合軍の”総参謀”にして”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の筆頭――――”翡翠の城将(ルーク・オブ・ジェイド)”ルーファス・アルバレア。」

リィンは静かな表情で前を見つめて呟いた。



「クク………」

「フッ、やはりメンフィルから私の正体を知らされていたか。」

するとユミルでリウイに討ち取られた執行者―――”劫炎”のマクバーンとメンフィルの帝都ミルスで公開処刑されたユーシスの兄―――ルーファスが柱の陰から姿を現した!



「ユミルの時以来か。お前らの事だから、絶対来ると思っていたぜ。」

「久しいなトールズの諸君。ユーシスも壮健そうで何よりだ。」

「兄上…………やはり兄上もそこにいる男同様、この世に未練を残していたのですね……」

マクバーンと共に自分を見つめるルーファスをユーシスは複雑そうな表情で見つめていた。



「フッ、何を当たり前の事を。愛する祖国がメンフィルとクロスベルによって多くの領地を奪い取られて衰退し、挙句の果てには伝統を誇ってきた”四大名門”たる我が”アルバレア公爵家”まで取り潰されるのだから、未練を残さない方がおかしいだろう?」

「へ〜、全てはギリアスのオジサンの為に動いていたのに、アルバレア公爵家が取り潰される事は嫌なんだ?オジサンはエレボニア帝国から貴族を無くして、みんな平民にするつもりだったんだけどな〜。」

「ええっ!?エレボニア帝国から貴族を無くす!?」

「オズボーン宰相
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