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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第75話
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すか?」

「ああ………直接注射して来やがった………あの野郎………貴族連合に残っていた同志達どころか、どうやって調べたか知らねぇが”帝国解放戦線”を抜けた同志達まで連れて来て実験に使いやがった……!そのせいで死んだ連中だっている……!」

リアンヌの問いかけに対し、ヴァルカンは悔しそうな表情で答えた。



「そ、そんな……」

「下衆が……!」

「例え元テロリストとはいえ、既に戦いから退いた者達まで巻き込むのは余りにも非道だぞ……!」

「その人達と比べると、私はまだマシな方なのでしょうね……」

「部長……」

ヴァルカンの答えを聞いたエリスは悲痛そうな表情をし、ユーシスとラウラは怒りの表情をし、重々しい様子を纏って呟いたエーデルをフィーは辛そうな表情で見つめていた。

「……帝都(ヘイムダル)を奪還した事で内戦は既に終結している。貴族連合の”敗北”という形で。あんたにとっては納得できない結末かもしれないが、あんたにも今まで犯した罪を償ってもらうぞ。」

「………フン……カイエンの暴走によって貴族連合がおかしくなって、挙句の果てには不本意な形でテメェらとやりあったとはいえ、テメェらに負けたのは”事実”だ……今更言い訳はしねぇし、逃げも隠れもしねぇよ……リィン・シュバルツァー……できれば”S(スカーレット)”の時のように”C(クロウ)”にもいい落とし所を見つけてやってくれや……それと”S(スカーレット)”を救ってくれた事には感謝……している……ぜ…………」

リィンの言葉に対し、ヴァルカンは鼻を鳴らして答えた後静かな笑みを浮かべてそのまま気絶して地面に倒れた!



「……完全に気絶したようですわね。」

ヴァルカンの状態を確かめたシャロンは静かな表情で呟き

「恐らく魔人化に抵抗する為に力を使い果たしたのでしょうね。」

「ええ。その子の言葉が届かなかったら、間違いなく魔人化したでしょうね。」

「何はともあれ、私のように薬物を投与されておかしくなったその人の事も助ける事ができて本当によかったわ……」

クロチルダとセリーヌはそれぞれ静かな表情で推測し、エーデルは安堵の表情で呟いた。



「クク……まさかあの世に逝く前にあんなええモノを見せてもらえるとはな。冥土の土産としていいモノを見せて貰ったな。」

「―――敵であったにも関わらず、奴を救う為に必死に奴に正気に戻るように呼びかけたのは見事だ。さすがはフィーの”戦友”だな。」

するとその時ゼノとレオニダスの声が聞こえ、二人に視線を向けると二人は全身から光を放ち、透け始めた。


「な―――――」

「か、身体が透明に……!」

「一体何が起ころうとしているのよ……!?」

二人の姿を見たユ
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