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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第72話
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ためならどこまでも強くなってみせる。」
ゼノ達に自分の気持ちを静かな表情で伝えたフィーは武器を静かに構え
「ただ報酬を掴み取るだけの猟兵としての流儀じゃなく……フィー・クラウゼル――――”わたし自身の流儀として”!」
「……よくぞ申した。」
そして決意の表情になってゼノ達を見つめ、ラウラは静かな様子を纏ってフィーを見つめて呟いた。
「はは、まったく……あのガリガリのチビスケがよくぞそこまで育ったもんや。この世に留まっていた甲斐はあったな。」
「これも団長の望み通り……―――いや、さすがに斜め上を行っていただろう。」
一方ゼノとレオはそれぞれ苦笑した後膨大な闘気を纏って武器を構えた!
「ッ……!」
「ひっ……」
「なんて闘気……」
「これが”西風の旅団”の部隊長の”本気”と言う訳ですか……」
二人の闘気に呑み込まれたエリスとセリーヌは息を呑み、サラ教官とシャロンは真剣な表情で呟いた。
「おっと、そうや……そっちにもとんでもない強さの”協力者”がおんねんから、このくらいの助っ人は許してや?」
リィン達を見つめて呟いたゼノが呟くとレオニダスは口笛を吹いた。するとその時真紅の巨大な幻獣――――ヴァ―ミリオンがゼノ達の背後から現れた!
「―――――――!!」
「”幻獣”!?しかも相当高位の幻獣よ………!」
「あの”幻獣”は確かクロスベルの湿地帯の”真の主”の……――何故本来クロスベルにいたはずの幻獣がこの場にいるのですか?」
ヴァ―ミリオンを見たクロチルダは驚き、リアンヌは目を細めてゼノ達に問いかけた。
「フフッ、大した事ではない。お前達が討とうとしている人物がわざわざ魔導でこの場に移動させただけの話だ。」
「!という事はヨアヒムがクロスベルにいた幻獣を転移魔術でここまで移動させたのか……!」
「またあの亡霊の仕業か……!」
「わざわざクロスベルに行って、そんな事をしていたなんて呆れを通り越してある意味感心するわねぇ。」
レオニダスの話を聞いたリィンは驚き、ユーシスは厳しい表情をし、レンは呆れた表情をしていた。
「―――クロチルダ殿。後方からの援護を頼みます。彼らは”西風の旅団”の猟兵達も相手をしなければならないのですが、あの幻獣相手に戦力をあまり割く訳にはいきません。」
「……わかったわ。ま、正直貴女に私の援護なんて必要ないと思うけどね。」
リアンヌの言葉に頷いたクロチルダは苦笑しながらリアンヌと共にヴァ―ミリオンと対峙した!
「おっと、言っておくけど俺らの助っ人はまだいるで?」
そしてゼノが呟いて指を鳴らすとゼノ達の背後から”帝国解放戦線”の幹部”V”――――ヴァルカンが現れ
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