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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第71話
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ておくがいい、オルトロスの末裔よ。オルトロスはエレボニアの”皇”になる為に、愚かにも”皇”が守るべき多くの民達の命を”緋き絶望”で奪った。自らの野望の為に民達を犠牲にしたあの男に”皇”の”資格”はない。そしてオルトロスのように、自らの野望の為に内戦を引き起こし、多くの民達を傷つけ、苦しめた貴様自身にも”皇”の資格はない!!」
「ヒィッ!?」
「………………」
「ど、どうか命だけは……!」
全身に膨大な闘気を纏ったリアンヌに睨みつけられると悲鳴を上げた後表情を青褪めさせて身体を震わせ、その余波を受けていた領邦軍の兵士達も表情を青褪めさせて身体を震わせていた。
「内戦を引き起こし、多くの民達を苦しめ、更には中立国であったメンフィル帝国をも内戦に巻き込んだ貴様の罪は余りにも重い。メンフィル帝国によって処刑されるその日まで、自分が犯した多くの罪を見つめ直すがいい!」
「………う、うーん………これは夢だ……夢に違いない……」
「こ、公爵閣下!?」
「し、しっかりしてください!」
そしてリアンヌの止めの言葉によって地面に倒れてうわごとを呟き始め、それに気付いた領邦軍の兵士達は慌て始めた。
「だっさ。怒られただけで現実逃避をするとか、情けな過ぎだね。」
「フン、貴族連合の”主宰”ならば最後くらいは潔く自分の罪を認めて自分が裁かれるその時まで大人しくするべきだというのに……こんな男が内戦を引き起こした主犯であり、”四大名門”の当主であったとは余りにも情けない話だな。」
「こんな奴のせいでエレボニアが滅茶苦茶になったのかと思うと、怒りを通り越してもはや呆れるしかないな………」
カイエン公爵の様子を見たエヴリーヌとユーシス、マキアスは呆れ
「それにしても説教だけでカイエン公をあそこまで大人しくさせるとはさすがは”結社最強”と恐れられていたアリアンロード様ですわね♪」
「うふふ、しかもカイエン公にとって憎き”仇”である”槍の聖女”に”皇の資格はない”って言われるなんて、皮肉過ぎて笑いが止まらないわね♪」
「カイエン公でなくても、サンドロッド卿に本気で怒られたら誰でもああなると思いますが……」
シャロンとレンがそれぞれからかいの表情をしている中、エリスは冷や汗をかいて苦笑しながら指摘した。
「それよりもここにいるカイエン公や貴族連合の残党はどうする?せっかく閉じ込められているんだから、むしろこのままの方がいいと思うけど。」
「しかしそれだと、万が一この場に魔獣などが現れた時カイエン公達が避難できなくなる為、危険じゃないか?」
フィーの提案を聞いたラウラは複雑そうな表情でカイエン公爵達に視線を向けた後反論したが
「………………いや、フィーの言う
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