第39話 牢屋
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がなくなった現実を受け入れながら、頭を引っ込めた。
「いや、でも待てよ......確かそんな単語を言っている奴がいた気がするな」
「ん?」
「不老不死に興味はないか?と訊いてきた。だが、名前が違った気がするが」
「どういう奴だ?」
「奇妙な形をしていた男だった。黒い身体と真っ白な身体が半分ずつくっ付いたかのような姿に突き出た......あれは棘かな......研究の協力者で何回か話したことがある。変わった名前だったな」
「!?」
サソリだけがいち早く該当人物に行き着いたが、もう一度頭の中で情報の精査をしていく。
大蛇丸ではなく、アイツが関与している
「ゼツ......そうだ思い出したゼツだ」
サソリの帰結した答えと木山の発した人物が完全に一致した。
「ゼツ......だと!?」
サソリは大きく身を乗り出した。
信じられないものでも聴いたかのようにサソリの表情が固まった。
ゼツ......暁の組織の中でも最古参に位置する人物。
黒と白でそれぞれ独立した人格を有する人間離れした外見をしている。
「知り合いか?」
サソリの尋常ではない反応に木山が聞き返した。
「前にオレと同じ組織にいた奴だ。アイツがか」
暁時代から一番何を考えているのか分からないメンバーだ。
サソリ自身にも『ゼツ』の能力について知っている事の方が少ない。
何故だ。なぜアイツは、オレをここに連れてきたんだ?
そして、ここで何をするつもりだ?
「奴の目的は何だ?」
「そこまでは......ただ、何かを復活させる為に活動しているとは言っていた」
何かの復活......
サソリは考え込んだ。嫌な予感が頭の先から足先までどっぷりと横たわる。
「確か、私がいた研究所に彼のデータがあった気がするが......まだ私のアカウントで観る事が出来るかもしれないな。この状況ではなんとも」
手錠をジャラジャラと鳴らした。
黙り込んでしまったサソリに向けたが無反応だ。
「ちっ!ロクな事はしねーな」
サソリは、立ち上がって牢屋の前に来ると木山に言った。
「木山......取引だ。オレにゼツの情報を寄越せ。その代わり実験に巻き込まれたお前の教え子を助けてやる」
サソリからの予想外の取引に木山は豆鉄砲を食らった鳩のように目を丸くした。
「どういうことだ?!そんな事が」
「なんとかしてやる。一刻も早くゼツの目的を知らないとヤバイ気がしてな」
サソリはチャクラを眼球に集めると万華鏡写輪眼を開眼させて、時空間忍術を使い、すり抜けるように牢屋から外に出た。
「!?」
木山は初めて目の当たりにする『すり抜け』に口を少しだけ開いて、思わず混乱により一歩引く。
そして、木山の牢屋にサソリが軽々侵入すると手を差し伸べた。
「案
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