暁 〜小説投稿サイト〜
銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第九十七話 帝国高等弁務官
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
艦隊壊滅の責任の一端はあの男にあるのだからな。いい薬になったろう。いや懲りるような男ではないか……。
それにしても、オーディンからの連絡の通りになった。リヒテンラーデ侯から聞いたときには半信半疑だったが、こうも的確に当てるとは……。
エーリッヒ・ヴァレンシュタイン宇宙艦隊司令長官か……。とてつもない男だな。オーディンからこの私を操り、ルビンスキーを混乱させるか。
悪くないな、操り人形になるのも悪くない。これ程上手に操ってくれるのなら。まるで自分が別の人間になったようだ。全く、楽しませてくれる。もう少し酒が欲しいな。ブランデーでも飲むか?
いかん、どうも思考が彼方此方に飛ぶ。エーリッヒ・ヴァレンシュタインか……。初の平民出身の宇宙艦隊司令長官。貴族出身の私には嬉しい人事ではないが、確かに切れる。リヒテンラーデ侯が頼りにするのも分る。
平民か……。貴族だけが力を振るう時代は終わりつつあるのかもしれん。大体このフェザーンには貴族はいない。それでもオーディンよりはるかに活気がある。貴族が力を失う時代が、平民が力を振るう時代が来るのかもしれない。
これからはフェザーン、同盟の動きだけではなく帝国の動きも見つめるべきかも知れない。帝国が何処へ行こうとしているのか、私は何処へ行くべきなのか……。おかしいな、今晩は妙な事ばかり考える、少し酒が過ぎたか? しかし、悪くない、たまにはこんな夜も悪くない……。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ