99話 徒労
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」動く石像を斬りまくっても武器に気遣わない理由はさておき。
「おっりゃああああ!!」
「うおおおおおおおおおっ!!」
「でりゃあああああああっ!!」
「なんでお前らは動く石像を投げ落としてるんだよ!」
私はともあれ槍を新調したばっかりのエルトとかもヤンガスと一緒で武器を壊したくはないよね。だから投げ飛ばしてるのを見て私も便乗してみたってわけ。あ、下に人はいないみたいだし、それに魔物はやられたら青い光になって消えるでしょ。
だから下に叩きつけられて結構やばい音を立てる前に加速でやられるぐらい傷めつけてから投げてるから塔も壊れないしうるさくないしで完璧さ!
ククールもやろうよ!
「俺の両手が塞がったら守れるものも守れないだろ……」
「ここ、魔物少ないからたまには回復放棄してもいいんじゃないかな?」
「まあそうかもな」
「あと守ることなら任せてほしい!」
「本末転倒っていうんだ、それを」
「ククールの騎士道は邪魔しないでおくね。早くゼシカを正気に戻そうか……なんでああなったか突き止めないと……」
……なんでククールはバイキルトを自分にかけてサイレスをフルボッコしてるんだろ?おーー……すごい。三匹フルボッコにして蹴り落とした!よーし、私は逃げるメイジキメラはほっといて無謀なゴーレムを真っ二つにしようかな!ゴーレムさえ退いたらまた上にいけるからね!
叩き斬って蹴り飛ばして、こんなに普段より力いっぱい斬りつけてるのに血も肉もないなんて、動力は魔力だけなのかな?魔物って不思議!
・・・・
・・・
・・
・
はいはい、現在の私たちの所在地はリーザス地方。ひっさしぶりに来たわけだけどククールのルーラはあっという間に到着したし、あまりにもすぐだったものだから毎度ながらあまり実感はないなぁ。
でも遠く離れているが故に夏のリーザスと秋のリブルアーチ、若干気候が違うね。暑いよ。……世界って広いなぁ。広い上に季節が変わっちゃうぐらい私たちは旅をしてるんだなぁ。
なんで来たかって、上り詰めた頂点にいた、最高潮に不機嫌だったライドンさん曰く、クランスピネルはリーザスに嫁いだクランバートル家の人が持っていったとからしくて。……まさかの、ゼシカのご先祖様ってわけ。
いやぁ、本人不在でそんな話になるとはね、ちょっと運命かなにかの悪戯を感じちゃうね。世界は広いけど狭いのかな。
確かにリブルアーチはあんなにも石の加工技術が栄えてるし、リーザスの塔には……頭が痛すぎてあまり覚えてないけど綺麗な像があったはず。それだけで分かれっていうのも難しいけど言われてみればなるほどだよ。
ということでリーザスの塔に突撃っ!
まぁじわじわ頭が痛くなるのは経験済みなわけだし、役に立たな
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