第51話血まみれ父さん・般若の母さん・天才バカ兄貴・妊婦の義姉さん・見捨てるオレ・眠れる仮想の妹
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に般若顔になっている母さんだった存在を止めようとして返り討ちにあったらしいな。
とにかくオレは全く関係ない。飯にするかーーーッ!!
「これは・・・」
コーヒーゼリーかーーーふむ、大好物だ。
「じゃあここで殺ったらァ!!」
「いたっ!!ちょっ・・・何コレ!?痛い!!痛い!!」
珈琲豆の芳醇な深い香りとコク。それを閉じ込めた気品を感じさせる味ーーー
「うらァ!!」
「何!?いたたたた!!」
さらにミルクとの出会いでまた違った顔を覗かせる。罪深い程に贅沢な逸品だーーー
「しゃあ!!」
「やめてェーー!!折れる折れる!!」
これを嫌いと言う人間の思考は理解出来ない。では、早速一口ーーー
「食ってないで助けろオイー!!」
「あっ!!!」
ヤバイ、スプーンですくったコーヒーゼリーが落ちる!!クソッーーー間に合え!!
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ーーー0.08秒で口内にイン!!
「すげぇ!!そんな食いたかったの!?ってバカ!!それどころじゃないんだよォ!!」
もにゅもにゅーーーうん、この柔らかな食感もオレは好きなんだ。最早『NOSWEET・NOLIFE』だな。
「見ろォーーーーー!!母さんのあの姿を!!とんでもない事になってるだろ!!」
「チョコマカスルンジャネェ・・・」
何?まだやってたのか。完全に兄貴の自業自得だろ?母さんが般若顔になって龍星を痛め付けてるのは完全に龍星のせいだろ?
「しかもあんな顔して関節極めてくんだぞ!!すごい技巧派だぞ!!止めろ竜ゥ!!アレはもうお前の知ってる母さんじゃない!!」
ソウダネ。ギコウハギコウハーーー
「やれー竜ゥ!!母さんを解放してやれーーー!!」
「ニガサネェゾ・・・」
『!!』
確かにコレはもう他人事じゃなくなって来たぞーーーこのテーブルをガッと掴み、オレもろとも龍星を潰そうとしている般若母さんを見たら今更ながらそう思った。
「潰れろォォォーーーーーー!!!」
『ヒィィィィィーーーーー!!』
「ちょっとお義母様!!それは流石にやりすぎです!!」
『!?』
母さんが止まったーーー助かった、のか?でも誰が?誰があの般若と化した母さんを止めたというんだ?それは、先程の母さんに対する呼び方で理解た。
初めて会った時にはサイドアップだった長い茶髪をポニーテールにして肩に垂らし、よく見たら少し膨らんだお腹をした綺麗な女の人。前に河村家之墓に須郷と一緒に来ていたーーー
「雪乃ちゃん!!」
「
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