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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
外伝〜姫神の新たなる道〜(9章終了)
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深凌の楔魔”の昇格は不可能ですから、そこは了承を………」

「できたとしても絶対にお前の力は受け取りたくないよ。」

「グオッ。」

エステルの言葉に頷いたフェミリンスはカファルーに視線を向け、エヴリーヌは嫌そうな表情で呟き、エヴリーヌの言葉に頷くかのようにカファルーも頷いた。そしてフェミリンスは膨大な魔力を込めた両手を天へとかざした。するとカファルーを除いたエステルの使い魔達は全員光に包まれ、光が消えるとそこには姿を変え新たなる力を手に入れた”昇格”したパズモ達が現れた!



「へえ………後一本で”仙狐”になれるじゃないか、永恒。」

(フッ………いつか必ず”仙狐”となった我を見せてやる。その日を楽しみにしているがいい………)

尾が8本になったサエラブを見たウィルは驚き、サエラブは口元に笑みを浮かべて答え

「フフ………”白水竜”になって立派になったわね……」

「クー♪」

水竜の上位種――――”白水竜”になり、サティアに微笑まれたクーは嬉しそうな様子で鳴き

「フフ……まさかこんな短期間で”主天使(ドミニオン)”になれるとは思わなかったわ♪………これからも貴女を守り続けるわ、エステル…………」

第四位の天使―――”主天使(ドミニオン)”に昇格し、一対の白き翼が二対の白き翼に増えたニルは微笑みながらエステルを見つめ

「パ、パズモ!?貴女がみんなの中で随分姿が変わったわね………あたし達と同じくらい大きくなるなんて………それにテトリも前と比べて、かなり大胆な衣装になったわね…………(それに胸も結構大きいし………パズモにまで負ける日が来るなんて………しかもテトリなんか前より大きくなっている気がするんですけど!?)」

エステルは昇格した仲間達を見回し、風の精霊の最上位種――――”ルファニー”種へと姿を変えたパズモを驚きの表情で見つめた後、ユイチリの最上位種―――”ニルユイチリ”へと姿を変えたテトリを苦笑しながら見つめた後、心の中で肩を落とした。

「そ、そんなじっくり見られると恥ずかしいです………でも、まさか私が”ニルユイチリ”に”昇格”するなんて夢にも思いませんでした………!」

エステルに見つめられたテトリは顔を赤らめた後、嬉しそうな表情で呟き

「フフ………まさかエステル達と直に話せる時が来るとは思わなかったわ………」

パズモはなんと念話ではなく、声を出してエステル達に微笑んだ。

「!!パズモ、念話を使わなくても話せるようになったの!?」

「これがパズモの声か…………」

「とっても綺麗な声だね!」

パズモの声を聞いたエステルとヨシュアは驚き、ミントは嬉しそうな表情で言った。

「ええ………これからはみんなと一緒に楽しくおしゃべりできるわね。」

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