第101話
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〜フェミリンス神殿・最奥〜
「っ!?なんという霊圧……!」
「彼女がかの”姫神”………」
女性がさらけ出す膨大な霊圧を感じたセラウィは驚き、エリザスレインは真剣な表情で女性を見つめ
「――――”姫神”フェミリンスだな?」
「………………」
リウイは警戒した表情で女性に尋ね、エクリアは真剣な表情で女性を黙って見つめた。
「ええ。我が名はフェミリンス。人間達を愛し、守護する者。」
リウイの問いかけに対し、女性――――”姫神”フェミリンスは辺りを響き渡らせるほどの透き通った声で答えた。
「なんて澄んだ声………」
「それに凄い美人さんね。ママ達以上の美人さんが存在するなんて、レン、思った事もなかったわ。」
「………伝承は間違っていない事が今、証明されたな……………」
フェミリンスの声を聞いたプリネは驚き、レンは自分が知る限り以上の美しい容姿を持つフェミリンスに驚き、リフィアは真剣な表情で呟き
(グルルル………)
(フン………まさか本当に再び奴と対峙する事になるとはな………)
「……………」
それぞれの契約者を通してフェミリンスを見ていたカファルーとディアーネは警戒した表情でフェミリンスを睨み、エヴリーヌは膨大な殺気を纏ってフェミリンスを睨んでいた。
「………この”影の国”にこの私を取り込み、”守護者”にした”影の王”にどういった裁きを与えようと思っていましたが………今では彼の者に感謝しています。穢わらしき魔の血を引く子孫達と半魔神を愛した愚かな我が血を引きし娘、そして”魔”に敗北したあげく”神殺し”にその身を委ねた愚劣にして愛しき我が半身と”魔”と共にあろうとする人間達をこの手で滅ぼす事ができるのですから………」
そしてフェミリンスは静かに呟いた後、膨大な殺気を纏ってリウイ達を睨んだ。
「わかってはいたけど、話す余地はなさそうね………」
「フン。全ての元凶となった者と話す事なんて、最初からないわ。」
フェミリンスの様子を見たカーリアンとファーミシルスはそれぞれ武器を構えて、警戒し
「………滅されるのは貴様の方だ、フェミリンス。我が”覇道”は誰にも阻ません。例え”神”であろうとな………」
「………”幻燐戦争”の悲劇は貴女を律せられなかった私の責任………その責任を今、果たさせてもらいます。」
リウイは膨大な覇気を纏って決意の表情になったエクリアと肩を並べて共に武器の切っ先をフェミリンスに向けて言った。
「待って、2人とも。彼女と話をさせて。」
「俺も。」
その時、エステルとウィルがリウイに視線を向けて言い
「………人間以外の他種族を忌み嫌う奴に俺達の仲間であるお前達の話は通じんぞ。」
2人
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