第101話
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訴え続け、その結果訪れるのは………孤独よ。」
「!!」
ウィルに続くように答えたエステルの言葉を聞いたフェミリンスは目を見開いた。
「ならば………ならばどうしろというのです!?私は他種族と比べ、力が劣る人間達の為に……神々も手を差し伸べない人間達が平和に生きて行く為にその身を犠牲にして戦い続けました!」
そしてフェミリンスは身体を震わせた後、エステルとウィルを睨んで叫び
「そんなの簡単よ。互いが話し合うだけよ。………確かに種族が違うだけで争いが起こる事もあるけど………全ての”人”が争いを望んでいる訳ではないわ!」
「時間はかかるかもしれないけど、”人”は必ず分かり合える!種族問わずに!」
エステルとウィルは真剣な表情でフェミリンスを見つめて叫んだ。
「そんな寝言は聞きたくありませんわ!そのような夢物語を現実にできるはずがないでしょう!?」
「いいや、できる!俺達の故郷………ユイドラやリウイ達の国、メンフィルは全ての種族が手を取り合って生きて行っている!」
フェミリンスの叫びに対し、ウィルも再び答え
「黙りなさい!力に劣る者に力ある者が対等に接する事はありえません!」
「………だったら、それを証明すればいいのね?」
ウィルの答えを一蹴したフェミリンスにエステルは口元に笑みを浮かべて尋ね
「なんですって…………?」
エステルの答えを聞いたフェミリンスは眉を顰めてエステルを見つめた。
「――――みんな、出てきて!」
するとエステルは自分と契約している者達全員を召喚した!
「これがその証拠よ。みんなあたしに”従って”いるのではなく、あたしと対等に”接して”力を”貸して”くれているのよ。」
「フン、主に従う使い魔が何の証拠になるというのです………」
エステルの言葉を聞いたフェミリンスは嘲笑し
「………みんなの目を見て、それでもまだそんな事が言えるの?」
嘲笑されたエステルは静かに問いかけた。
「……………?………………なっ………何故…………何故使い魔がそんな目をできるのです!?」
エステルの言葉の意味が理解できなかったフェミリンスはパズモ達の曇りや迷いがない澄んだ瞳を見て驚き、叫んだ。
(クク……”神”とも手を取り合おうとするとは……さすがは我等が認めた”友”達………!)
(まあ、あの2人が特別過ぎなんだけどね………)
「フフ、”神”に意見するなんて世界広しと言えど、エステルやエステルと同じ思考を持つユイドラ領主ぐらいじゃないかしら?」
「ア、アハハ………否定できませんね。」
混乱している様子のフェミリンスを見たサエラブは口元に笑みを浮かべ、パズモ、ニル、テトリは苦笑していた。
「
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