第101話
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の言葉を聞いたリウイは眉を顰めて忠告した。
「………わかってる。それでもあたしは教えてあげたいの。」
「俺もエステルと同じ意見だ。」
「………いいだろう。」
そしてエステルとウィルはリウイ達の前に出た。
「魔と共に生きる愚かな人間達よ………魔と縁を切り、私の保護下に入りたいのですか?でしたら、貴女達の命は奪いませんよ?」
エステルとウィルを順に視線を向けたフェミリンスは静かな表情で尋ね
「ううん。あたしとウィルは貴女が間違っている事………そしてそんな貴女にわかってもらいたい事を教えるわ。」
「ああ。」
尋ねられた2人は首を横に振った後、静かな表情でフェミリンスを見つめて言った。
「……この私が間違っているですって………?他種族と比べ、全てが劣っている人間達を愛し、人間達が平和に生きていける世界を創ろうとしたこの私が間違っていると”人間”の貴女達が言うのですか?」
2人の答えを聞いたフェミリンスは膨大な殺気を纏って2人を睨んだ。
「ねえ、フェミリンス。どうして貴女は種族とかそんなの関係なく、”人”の善悪を見極めようとしなかったの?」
「人間達を害する他種族もいれば、人間達に力を貸し、共に生きて行く他種族もいるように………人間も同じじゃないか。善悪は種族問わず、この世に生きている”人々”が持っているものだよ。」
フェミリンスの叫びに対し、エステルとウィルは真剣な表情でフェミリンスを見つめて言った。
「何も知らない者達が勝手な事を………!他種族と比べ脆弱な人間達が力に怯える事なく、平和に生きて行く為には他種族は必要ないのです!」
「………じゃあ、もし他種族がいなくなって人間達だけの国になったら、どうなると思っているのよ?」
「それは勿論、人間達が永遠に穏やかに生きて行ける国になります。」
そしてエステルの疑問にフェミリンスは微笑んで答えたが
「………それは絶対にありえないわ。」
「………え……………」
溜息を吐いた後、首を横に振ったエステルの指摘を聞き、呆けた。
「………元々あたし達の世界は他種族がいない”人間”達だけの世界だったけど………過去、何度も戦争は起こって、その度に罪もない人々が傷ついていったわ。だから例え貴女が”人間”達だけの国を作っても、永遠な平和は”絶対”に訪れないわ。」
「クッ………ならば、傷つける者達だけを排除すればいいだけの事!」
エステルの言葉を聞いたフェミリンスは一瞬表情を歪めた後、再び答え
「………そんな事を続ければ、最終的にどうなるかわかってて言っているのかい?」
フェミリンスの答えを聞いたウィルは哀れな者を見るかのような表情でフェミリンスを見つめて尋ね
「ただ力で
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