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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第100話
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に視線を向け、カーリアンは複雑そうな表情で呟き

「………俺を守る為に………貴方も母さんと同じ道を歩んだのですか、父上………!」

グラザの真実を知ったリウイは辛そうな表情でグラザを見つめ、叫んだ。

「………そんな顔をするな。自分の子の為に命を懸けても守る事は種族が違えど、皆同じであろう……………お前を守る為に死ぬのであれば、私の本望であった………」

そして辛そうな表情のリウイにグラザは微笑んだ。

「………父上………」

「………”闇夜の眷属”達の未来はお前に託す、リウイ。」

「………はい………!安らかにお眠りください、父上………!」

グラザの言葉を聞いたリウイは決意の表情でグラザを見つめた。

「ああ………そしてこれはイリーナ姫。リウイの妻となった貴女へのリウイの親としてできる私とアリアの餞別だ………」

リウイの言葉に頷いたグラザは両手を天へとかざした。するとイリーナの目の前に膨大な魔力が籠った光の球体が現れ

「なっ!?………まさかそれは父上の”神核”………!」

「”魔神”が人間に自分の”神核”を与えるなんて………!」

光の球体を見たリウイは驚き、エリザスレインは信じられない表情でグラザを見つめた。

「………本当に頂いてもよろしいのですか?」

一方自分の目の前にある球体を驚きの表情で見つめたイリーナはグラザに視線を変えて尋ね

「ああ………その代わり、寿命がないリウイを永遠に支え続けてほしい………”人間”の貴女にリウイを永遠に支え続ける事は不可能だろうしな………それにこの身は”想念”によって創られた存在。どうせ消える運命ならば息子の為に何か力になってやるのが親の努め。」

「父上………感謝致します。」

「………わかりました………ありがたく受け取らせて頂きます。永遠にリウイを愛し、支え続ける事を今ここで約束いたします。ですからどうか安らかにお眠り下さい、お養父様………」

グラザの答えを聞いたリウイは頷き、イリーナは頷いて微笑んだ後、目の前にある”神核”を両手で包み込み、自分の身体に押し当てた。すると”神核”はイリーナの身体と同化し、イリーナの身体を決して老いず、永遠の命の身体―――”神格者”の身体へと変えると共に膨大な魔力を宿らせた!



「さらばだ、我が息子達よ………」

そしてグラザは満足げな笑みを浮かべ、光と共に消滅し、消滅する瞬間グラザの隣にイリーナやエクリアの容姿によく似た女性が一瞬現れてリウイとイリーナに微笑んだ後、グラザと共に消滅した!

「あなた………今の女性はもしかして………」

2人が消滅した後、イリーナはリウイに視線を向け

「………ああ………俺の母………アリア・フェミリンス・マーシルンだ………」

リウ
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