第100話
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「………カルッシャ第一王妃リメルダ・テシュオスの三女、イリーナ・マーシルンと申します。初めまして、お養父様。」
リウイの言葉に続くようにイリーナは会釈をして、優しい微笑みを浮かべた。
「”姫神”の『呪い継ぎゆかぬ系譜の娘』か………なるほど。アリアの面影がわずかだが残っているな………しかし、親子そろって『呪い継ぎゆかぬ系譜の娘』を妻にするとは………これも血筋か。」
イリーナを見たグラザは考え込んだ後、苦笑した。
「………これからも息子の事を頼む、イリーナ姫。」
表情を戻したグラザは真剣な表情でイリーナを見つめて頭を下げ
「はい。この命続く限り、夫リウイを支え続けます。」
イリーナは頷き、微笑んだ。
「さて。余達も行くぞ、プリネ、レン。」
「はい、リフィアお姉様。」
「はーい。」
そして最後にリフィアとプリネ、レンが前に出てそれぞれグラザに会釈をし
「余の名はリフィア!リフィア・イリーナ・マーシルン!貴方のご子息リウイとカーリアン、そしてマーズテリアの聖騎士シルフィア様の孫です、グラザ様!」
「リウイとペテレーネの長女、プリネと申します。このような形とはいえ、貴方と出会えて光栄です、グラザ様。」
「うふふ。リウイとペテレーネの次女、レンと申します。レンは2人の養子ですが本当の娘のように可愛がってもらっています♪よろしくお願いします、グラザお祖父様♪」
「フフ………リウイは私と違って、子宝に恵まれているようだな。リウイ、他の女性達を大切にするのもいいがお前が最も愛する女性を優先して大切にするのだぞ。………決して私とアリアのようになるな。」
リフィア達を見回したグラザは微笑んだ後、リウイを真剣な表情で見つめ
「………はい、父上。」
「どんな事があろうと、決してリウイの傍を離れるつもりはありませんので、ご安心下さい、お養父様。」
グラザの言葉を聞いたリウイは重々しく頷き、イリーナは優しい微笑みを浮かべた。
「さて………別れの時が近づいているようだな………」
光を放ち始めた自分の身体を見たグラザは静かな表情でリウイを見つめ
「………父上。最後に教えて頂きたい。何故、貴方は本気を出す事なく、ガーランドに討ち取られたのです?」
見つめられたリウイは真剣な表情でグラザを見つめて尋ねた。
「………確かに私が本気を出せば退ける事もできただろう………だが………そこで………迷宮内のお前が見ている傍で私が本気を出せばどうなっていた?」
「あ………」
「………そっか。グラザ様が本気なんか出しちゃったら、迷宮は間違いなく崩落して、リウイは崩落に巻き込まれるわね………」
グラザの答えを聞いたペテレーネはある事を察してリウイ
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