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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第100話
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る事を心から祈っています………」

グラザの言葉に頷いたラピスは会釈をした後、優しい微笑みを浮かべ、下がった。

「………グラザ様………」

ラピスが下がるとマーリオンが自分からリウイの身体から出てきて、グラザを見つめ

「お前は………マーリオンか。長年リウイを支え続けている事………感謝する。」

「私は………その為に………グラザ様に生み出され………生きています………それが………私の………役目………ですし………ご主人様の………幸せは………私にとっての………幸せに………なります………」

「そうか………ならば今から与えるこの力はリウイとお前の幸せの為に使ってくれ。」

マーリオンの答えに頷いたグラザは魔力を込めた片手をマーリオンにかざした。

「この………力………は………」

するとグラザの魔力を受け取ったマーリオンは光の中に包まれた!

「な、なんや!?一体何が起こるんや??」

「あれ?この光ってパズモ達が”昇格”した時の!じゃあ、マーリオンは………!」

マーリオンの様子を見たケビンは戸惑い、マーリオンの様子を見てある事を思い出したエステルは驚きの表情で見つめた。すると光は消えるとそこには少女だった姿を頭にヴェールが付いた花飾りをつけ、片手には魔力を放つ青い宝玉が収まった杖を持ち、そして澄んだ青い瞳と同じ髪を腰まで下ろし、美しくなびかせる女性になったマーリオンが現れた!

「あ、あれ?水那と同じ精霊が”昇格”するのだったら、”レニア・ヌイ”か”ラクス・レニア”だと思ったけど、違うようだね………?」

「あの精霊はまさか………最上位水精、”モリガン・モルガナ”………!」

「まさか途中の段階を飛ばして、最上位にするなんて………さすがは”魔神”の力といった所かしら。」

”昇格”した姿のマーリオン――――最上位水精、”モリガン・モルガナ”種へと姿を変えたマーリオンを見たウィルは戸惑い、セラウィとエリザスレインは驚きの表情でマーリオンを見つめた。

「私なんかが………これほどの力を……手に入れられる………なんて………グラザ様………ありがとう………ございます………」

「その力はリウイ達とお前の幸せの為に使うがいい。」

「はい………ご主人様………これからも………よろしく……お願い………します………」

グラザの言葉を聞いたマーリオンは頷いた後、リウイに振り向いて微笑み

「………ああ。今後の活躍を期待しているぞ。」

微笑まれたリウイは口元に笑みを浮かべて頷いた。



「イリーナ。」

「はい、あなた。」

そしてリウイはイリーナに視線を向け、視線を向けられたイリーナはリウイの隣に来た。

「父上。遅くなったが紹介する。俺の妻のイリーナだ。」


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