第99話
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ありますね。無傷で滅するなんて………悔しいですけど、あれほどの力を持つ相手に無傷で勝利なんて、あたしには難しいです。」
プリネは傷を負っていない様子のレーヴェを見て安堵の溜息を吐き、ツーヤは真剣な表情で呟き
「やれやれ………完全にいたぶって遊んでいるな、あ奴は。いつでも滅せられるなら、すぐに滅してやる事が慈悲というのにあの血に飢えた戦闘凶は………自分にとって大切な妹のプリネやレンの教育に悪い事があ奴はわからんのか?」
エヴリーヌの残虐な行為を見ていたリフィアは呆れて溜息を吐いた。
「”想念”の存在とはいえ、殺すなんてさすがにやりすぎやと思うねんけどな………そういえばさっきオレ達の道を阻んだ連中の戦いの時から疑問に思っていたけど、エステルちゃん、”殺し”をやっている事に何も言わへんの?エステルちゃんやったら、絶対何か言うと思っとったねんけどな………」
そしてケビンは疲れた表情で溜息を吐いた後、ある事を思い出して真剣な表情でエステルに視線を向け
「………そりゃ、あたしだって本音としてはすっごく言いたい事はあるけど………ラピスやリンの”王族”としての”覚悟”――――民の為に時には非情にならなければいけない”覚悟”やケルヴァン達とは絶対に相容れる事はない事も知っているから、リウイ達を責める事はできないわ………」
「「…………」」
視線を向けられたエステルは複雑そうな表情で答え、ラピスとリンは黙ってエステルを見つめていた。一方その頃、シルフィアはアリアンロードとのすざましい攻防によってできた傷を負いながらも、決して手を緩める事無く激しい攻防を続けていた。
「喰らうがいい………滅!!」
「!!」
自分の武器の攻撃範囲外から放ってきたアリアンロードのクラフト――――アルティウムセイバーに気づいたシルフィアは大きく後ろに跳躍して回避し
「マーズテリアよ……裁きを!贖罪の光霞!!」
「うっ!?」
さらに魔術を放ってアリアンロードを怯ませ
「参る!………貫け!!」
アリアンロードの様子を見た後、クラフト―――シュトルムランツァーで突撃した!
「荒ぶる神の雷よ………いざ、戦場に来たれっ!!」
しかしその時すぐに攻撃動作に移ったアリアンロードはクラフト―――アングリアハンマーによって起きた落雷の衝撃波を放った!
「っ!?まだだ!ハアッ!!」
落雷の衝撃波を受けたシルフィアは身体に伝わる痛みを無視して、突撃した事により至近距離まで近づいたアリアンロードにシュトルムランツァーによる突撃をしながら闘気を溜め、連携して放ったクラフト―――アルティウムセイバーを放った!
「!?ぐっ………!」
落雷を呼び寄せる為に武器を天へと掲げていたアリアンロードはす
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