第97話
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セリカ………うん………私も………」
エクリア達が去った後、2人は決してそれぞれの身体を離さず、抱きしめ、互いの顔を見つめ合った。
「フフ………全てを思い出した貴方とこうしてまた抱き合えるなんて………夢みたい………元の世界に帰って、再び貴方と会える日が今から楽しみだわ………」
「………その事でずっと聞きたかったのだが………サティア。君は新たな生を………?」
「ううん。今も魂だけの存在となって世界をさまよっているけど………ようやく見つけたわ………私達の”約束”を”誓って”くれたどんな絶望や闇をも照らす光を受け継ぐ娘………その娘と出会えたその時、私達は果たせるわ………”約束”を………」
「………!そうか………その時が来るのが楽しみだな………」
「ええ。だからその時が来るまで………待っててね………」
「………ああ………でも今はもっと君のぬくもりを感じたい………」
「それは私も同じ気持ちよ、セリカ………!」
その後2人は深く愛し合い、事を終えた後自分達を待っているケビン達の所に行った。
「や〜っと帰って来たわね。」
「フフ、待たせてごめんね。」
戻って来た自分達を見て呆れた様子で溜息を吐いたエステルにサティアは苦笑しながらエステルを見つめた。
「アハハ、別にいいわよ。さ〜てと。これで”試練”は残り一つね。」
「ああ。4つの石碑の中央にあったドデカい石碑やな。………周遊道に戻って誰と一緒にいけばいいか調べよか……………」
「そうね………だけど………その前にセリカと一緒にみんなに言いたい事があるわ。」
「へっ?」
自分とケビンの会話に頷いたサティアの言葉を聞いたエステルは首を傾げて仲間達と共にセリカとサティアに視線を向けた。
「「みんな………ありがとう……」」
そして視線を向けられたセリカとサティアは微笑みを浮かべて言った。
「!ご主人様が!」
「笑っておる!」
「えへへ〜………とっても久しぶりに見ました〜。ご主人様の笑顔。」
「フフ………ある意味この”試練”に感謝ね。ご主人様が全ての記憶を取り戻したんだから。」
「………そうね。」
セリカの微笑みを見たシュリとレシェンテは驚き、サリア、マリーニャ、エクリアはそれぞれ微笑んだ。その後ケビン達は周遊道に転位し探索をすると、文字盤が光っている石碑が追加され、『”影の王”が告げる………これより先は姫神が待つ神殿。”闇王”と”呪われし姫将軍”をともない手を触れるがいい。』という文章を見つけた。
〜エルベ周遊道・夜〜
「!!これって………」
「”呪われし姫将軍”はフェミリンスの呪いを受け継いだ私………”闇王”はリウイ様ですね………そして待
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