第93話
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」
一方セリカと対峙しているハイシェラは口元に笑みを浮かべた後、両手を天へと掲げた。するとハイシェラソードは辺りを照らすほどの強烈な光を放ち始めた!
(ム………この感じは……!ククク……模倣の存在とはいえ、やはりお前自身もセリカ自身の力になってやりたいのじゃな………)
強烈な光を放ち始めた剣はある事に気づき、苦笑しながら自分自身を見つめた。するとハイシェラソードに膨大な魔力が宿り、膨大な魔力が籠った事によってハイシェラソードは全ての力を取り戻した真のハイシェラソード――――ラクスハイシェラになり、ハイシェラソードの結界―――ハイシェラブローも剣が強化された事によって結界もラクスハイシェラによる結界へと強化された!そして力を授けたハイシェラ自身は光を放ち始めた。
「…………」
ハイシェラの様子に気づいたセリカは黙って見つめ
「クク……満足した戦いだった。悔いはない。………さらばだ、我が永遠の好敵手よ………」
ハイシェラは満足げな笑みを浮かべて、光と共に消滅した!するとセリカは転位し、ケビン達の目の前に現れた!
〜狭間の宮殿〜
「セリカ!」
「ご主人様!」
「お帰りなさいです〜!」
転位して来たセリカに気づいたレシェンテ、シュリ、サリアは嬉しそうな様子でセリカに駆け寄り
「無事のご帰還、何よりです。」
「お帰りなさい、ご主人様!」
エクリアは軽く会釈をし、マリーニャは笑顔をセリカに向け
「お帰りなさい、セリカ………!」
サティアは優しい微笑みを浮かべてセリカを見つめた。
「ああ。…………――――!!」
サティアや使徒達の言葉に頷いた瞬間、ハイシェラとの出会いや魔剣ハイシェラソードになった出来事が一瞬頭によぎったセリカは目を見開いた。
「その様子……また記憶が戻ったのか?」
「今までの事を考えると今度はハイシェラとの出来事ですか、主。」
セリカの様子に気づいたアムドシアスとリタは尋ね
(何!?それは本当か、セリカ!)
ハイシェラは驚いた様子でセリカに念話を送った。
(ああ。かつて俺が”人間”であった時……ニアクールで出会った事や……さまざまな場所であったお前との出来事、”紅き月神殿”での戦い、そして………何故お前が俺の剣となったかをな。)
(………!そう……か……クク……ようやく思い出したか……この大馬鹿者が……!)
セリカの答えを聞いたハイシェラは涙ぐんだ声で念話を送った。
(……泣いているのか?)
(な、泣いて等おらぬ!)
そしてセリカに尋ねられたハイシェラは強がり
(思い切り泣いていたよね、エクリアさん。)
(ええ………きっとセリカ様に
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