第93話
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閃光翼!!」
セリカは剣と翼から全てを無にするエネルギーを解き放つ究極奥義―――閃光翼を放った!2人の奥義がぶつかり合い、そして!
「ガアアアアアアアアッ!?」
セリカが放ったエネルギーがハイシェラが放ったエネルギーを呑みこむと共にハイシェラを襲い、エネルギーを受けたハイシェラは苦悶の声で叫んだ。するとその時、今までの戦いの余波によって揺れていた神殿はついに崩壊し、天井から無数の瓦礫が落下して来た!
「枢孔………紅燐剣!!」
自分達に落下して来る瓦礫に気づいたセリカは剣に膨大な魔力、神力、闘気を溜めた後最高位の飛燕剣を放って、落下して来た無数の瓦礫を粉々にした!そして崩壊が収まると何もない”無”の空間の中に2人の戦場となっている広間が浮かんでいた。
「ククク……まだだ………まだ終わっていないぞ、セリカよ……!」
その時、セリカの究極奥義をその身に受け地面に膝をついていたハイシェラは好戦的な笑みを浮かべて立ち上がった!
(さあ、セリカよ。模倣の我に止めを刺せ!)
「(ああ。)次で終わらせる、ハイシェラ………!」
対するセリカはハイシェラから距離をとった状態で剣を構え
「はぁぁぁぁぁ………!」
「おぉぉぉぉぉ………!」
それぞれお互いの武器に膨大な魔力や闘気、神力を高めながら溜めこみ
「「行くぞ、セリカ(ハイシェラ)―――――ッ!!」」
同時に真っすぐ走り出し、それぞれ同時に間合いに入ると同時に剣を振り上げ、そして剣を振り下ろした瞬間!
「ああぁぁぁぁあっ!!」
一人の叫び声が聞こえ、叫び声を上げた人物は地面に倒れた!
「ハア、ハア、ハア………」
(クク………これほど満足する戦い……お主の剣になった時以来だの………)
そして叫び声を上げていない人物――――セリカは息を切らせながら剣の念話を聞きながら、剣を鞘に収めた。
「ハア、ハア、ハア…………………強いの………さすがは我が見込み、そして好敵手と認めた者……ニアクールでお前と出会った素晴らしき日が懐かしいの………」
一方地面に倒れた人物――――ハイシェラもセリカと同じように息を切らせていた後、息が落ち着くと悠然とした姿で立ち上がってセリカを見つめた。
「……何?(………どういう事だ、ハイシェラ。お前と初めて出会った場所は”紅き月神殿”ではなかったのか………?)」
ハイシェラの言葉を聞いたセリカは眉を顰めた後剣に念話を送ったが
(……………)
剣は何も答えず、黙って自分達を見つめる自分自身を見つめていた。
「礼を言うぞ、セリカよ。模倣とはいえ我を心行くまで楽しませた事………これはその礼じゃ。
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