機動戦艦ナデシコ
1355話
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り合いであり、身体を重ねた数も一番多い。
そんな関係である以上、レモンは俺の心中を読むのはかなり得意だったりする。
……俺の場合は、まだまだ女心に苦戦中だが。
この辺はいずれ何とかしたいと思ってはいるんだけどな。
「つまり、どういう事なの? レモンにしては珍しく遠回しな言葉ね」
焦れたように尋ねる美砂に、他にも何人かが同意するように頷く。
だが、それとは逆に今までの話の流れからレモンが何を言いたいのか理解した者もおり、信じられないといった表情を浮かべている者もいた。
そんな視線を集めたレモンは、艶然と微笑みながら口を開く。
『そうね、あまり勿体ぶっても仕方がないかしら。色々と利用用途はあるでしょうけど、その新型物質……いえ、新型合金をゲートに埋め込めば、そのゲートを設置した世界にも時の指輪の効果が届くって事よ。勿論その効果を得る為には受信機を持ってる必要があるけど』
そう告げる。
「つまりホワイトスターの外で、本物の時の指輪を持っていない奴でも不老になるって事か?」
そう告げたムウの言葉に、映像モニタの向こうでレモンが頷く。
そして他の面が浮かべているのは驚愕の表情。
いや、それは俺もだし、映像モニタの向こう側にいる奴もだけど。
それは当然だろう。今まで不老というのはあくまでもホワイトスターの中でだけだった。
だが、その合金が出来て予想通りの性能を発揮すれば、ホワイトスターの外でも不老になれるのだから。
『で、その合金の主成分になるのがチューリップの装甲なの。しかも触媒的な意味でも合金を作る上でチューリップの装甲がないと殆どが失敗するわ。世界の垣根を越えて合金を作る為の主成分がチューリップになりそうなのよ。……これから出来るだけチューリップを多く入手して欲しいと言った理由は分かった? それに、触媒としても色々と便利だし』
そんなレモンの言葉に、俺達は皆が頷いて今までよりも多くのチューリップを得る事を約束する。
素材にするという意味では、別に俺がやっている無傷の捕獲じゃなくてもいいらしいしな。
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