第92話
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〜狭間の宮殿〜
「身を焦がして逝け!!」
エクリア達と対峙したリ・クティナは爆発する巨大な火の球を一度に数個放つ魔術―――爆裂火球をエクリア達に放ち
「えーい!エル=アウエラ〜!!」
サリアは自分たちの目の前に超越した爆発を起こして、自分達を襲う火球を打消し
「セリカ様……お力を!メギドの槍!!」
シュリが魔術を放った!
「!!」
爆発の中から現れ、自分を襲って来た聖槍に気づいたリ・クティナは回避したが
「そこっ!!」
リ・クティナの側面に回ったエクリアが連接剣で強襲して来た!
「させん!!」
対するリ・クティナも連接剣を振るってエクリアの攻撃を相殺し
「燃え尽きるがいい!!」
直線状に炎を放つ魔術―――火炎噴射を放った!
「我が手に宿る力よ!!」
自分に向かって真っすぐ襲って来た炎にエクリアは片手で魔術――レイ=ルーンを放って、炎を呑みこむと共にリ・クティナを攻撃した。
「何!グッ!?」
自分の魔術が呑みこまれた事に驚いたリ・クティナは傷つき
「セナケリプの雷!!」
「イオ=ルーン〜!!」
「やるな………!」
続けて放たれたシュリとサリアの魔術に命中し、表情を歪めた後、再びエクリア達と戦闘を始めた。連接剣と火炎魔術、傷つけば治癒魔術を自分にかけると3人を相手に果敢に戦うリ・クティナだったが、エクリアの近接攻撃や魔術によって何度も傷つき、エクリア自身を傷つけても後方からシュリやサリアの援護や治癒の魔術が飛んで来る為、徐々に疲弊して行った。
「ハア………ハア………貴様………何者だ?貴様は後ろの2人の”使徒”の魔力と比べるとあまりにも違いすぎる………それこそ”神”に等しいほどの膨大な魔力がある。」
エクリアと対峙し、疲弊の影響によって息を切らせているリ・クティナはエクリアを睨んで呟き
「………私の名はエクリア・フェミリンス。”叡知なる時の伝承者”と言われる貴女ならわかるかと。」
エクリアは静かにリ・クティナの疑問に答えた。
「”フェミリンス”………………!まさか………”姫神フェミリンス”の末裔か!」
エクリアの答えを聞いたリ・クティナは考え込んだ後、驚愕の表情でエクリアを見つめ
「………少々違います。私は”姫神”の全てを継ぐ世界にとって忌まわしき存在………」
エクリアは静かな口調で答えた。
「何………?…………!そういう事か………!なるほど………ある意味貴様が”神殺し”に最も相応しい”使徒”だな………」
エクリアの答えを聞いたリ・クティナは眉を顰めた後ある事を察し、真剣な表情でエクリアを見つめた。
「………私にとってはその言葉は何よりも褒め言葉。…
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