第92話
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ラはケビン達を見回して好戦的な笑みを浮かべた後詠唱をした。するとセリカとハイシェラは転位し、その場から消えた!
「ご主人様!?」
「チッ、やられたわ!」
「転位魔術………!」
「一体どこにいるのじゃ!?」
「どこですか〜!?ご主人様〜!!」
その様子を見たセリカの”使徒”達は混乱したり、悔しそうな表情や真剣な表情をし
(フウ…………)
「ね、ねえ。リタ。セリカ達が向かった場所って…………」
「間違いなく、”あそこ”だろうね。」
「ハイシェラ…………剣……なった…………場所………」
「フン。まさかここまであの戦狂を再現するとはな……”影の王”も余計な事をしおって。」
一方パズモは溜息を吐き、苦笑しているペルルの言葉にリタは苦笑で返して答え、ナベリウスは静かに呟き、アムドシアスは表情を歪めていた。
「へっ?」
「その様子やとリタちゃん達は知っているんかいな?」
一方事情がわからないエステルは首を傾げ、ケビンはリタ達に視線を向けて尋ね
「ええ。――――”紅き月神殿”。主がハイシェラとの決着を付けた場所であり、魔剣ハイシェラソードの誕生の地です。」
尋ねられたリタは可愛らしい微笑みを見せて答えた。
〜紅き月神殿・最奥〜
(ム、ここは………ハハハハッ!やはりお前との戦いはここでなくてはの!)
「………お前と出会い、戦った場所――――”紅き月神殿”か。」
2人が転位した場所――――”神殺し”セリカと”地の魔神”ハイシェラの決着の場所にして魔剣ハイシェラソードが生まれた地――――”紅き月神殿”に転位し、周囲を見回した剣の中にいるハイシェラは大声で笑い、セリカは静かに呟いた。
「ここでなら邪魔者はなく、お前と最後まで戦えるからな。」
”想念”によって創られたハイシェラはセリカを見つめながら頷いた。
(ククク………遠慮はいらんぞ、セリカよ。全力で戦うだの!)
「(元から遠慮をするつもりはない。)始めるか。」
そしてセリカはハイシェラの念話を聞きながら膨大な魔力、神力、闘気を解放して剣を構え
「全力で来い。我も………本気で行く!あの時からより高みへと歩み続けるお前の今の強さ………我に全て見せるだの!」
対するハイシェラも膨大な闘気や魔力を解放して剣を構えた!
こうしてセリカは永遠の戦友にして好敵手―――”地の魔神”ハイシェラとの一騎打ちの戦いを開始した………!
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ