第92話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
2人はそれぞれの武器にさらに膨大な神力を込め、同時にクリアの横を駆け抜けながら十字に斬った!するとクリアの中心で星をも貫く巨大な光の柱が上がった!その剣技は戦いを決意した美しき神々による協力神技!その技の名は………!
「「戦女神の剣嶺!!」」
「…………セ………リ………カ………」
サティアとセリカの協力神技――――戦女神の剣嶺をその身に受けたクリアは満足げな笑みを浮かべながら地面に倒れ、戦闘不能になった!
「フフ……さすがはセリカと共に歩むことを決めた者達だな。」
「うむ。儂らをこうも容易く破るとは見事。」
「フッ。これなら奴らを同時に相手にしても、大丈夫だろう。」
「ええ。ただ私達はその場面を見る事ができず、そして後世達に伝えることができないのは非常に残念ですが………」
戦闘が終了し、それぞれ身体を震わせながら立ち上がったレクシュミ達はそれぞれ静かな笑みを浮かべてセリカを見つめた。
「……………」
「セリカ様………」
一方セリカは身体を震わせながら立ち上がるクリアを見つめ、その様子を見たエクリアは辛そうな表情をした。
「……こんな形とはいえ、また貴方に会えた事に私は幸せだったわ。セリカ………」
立ち上がったクリアはセリカを見つめながら優しい微笑みを浮かべ
「………ああ………俺もだ………」
セリカはクリアを見つめながら静かに頷いた。
「セリカ……貴方は”生きて”、貴方の未来を歩み続けて………それが今の私の願いよ………」
「……わかった………お前の願い………必ず果たし続ける。………例え世界が滅ぼうと………」
そしてクリアの言葉を聞いたセリカは決意の表情で頷いた。セリカの答えを聞き、静かに頷いたクリアはサティアに視線を向け
「「……………………」」
クリアとサティア。お互い静かに見つめ合った。
「………いつかセリカと再び出会い、今度こそ幸せに生きましょうね………」
そして少しの間見つめ合ったクリアはサティアに微笑み
「そうね………でも、大丈夫よ………次に生まれ変わったその時こそ、”私達”はセリカと共に生きれるわ………」
クリアに微笑まれたサティアも微笑みで返した。そして5人の身体は光を放ち始めた。
「みんな………光っている………」
「………どうやらお別れの時間が来たようですね………」
5人の様子を見たナベリウスとリタは静かに呟いた。
「別れを惜しむ必要はない。儂らは”想念”によって創られた偽物………お前達は儂らの事は気にせず、道を歩み続けろ。」
「貴方達が無事”試練”を終える事………心から願っていますよ。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ