第89話
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な怒りを見せながら呟き、空の勇士と同じかつてのセリカの使い魔にして龍人族のリ・クティナと”トライスメイル”と呼ばれる森の長のエルフ―――白銀公はそれぞれわずかに悔しそうな様子を見せながら呟いた。
「な……ん………だ………と………!?何故………お前がいる………クリア………!」
「そ、そんな………!どうして………!?」
(フム。ありえん話ではないな。エステル嬢ちゃんの前世である者達も現れているのだから、サティアが転生したクリアが現れるのもおかしくない話ではあるが………相変わらず悪趣味な真似をするな。ラプシィアよ………!)
「………………」
一方セリカとエクリアは信じられない様子で女性の一人――――かつての”マーズテリア聖女”でありセリカが愛した女性―――ルナ=クリアを身体を震わせながら見つめ、ハイシェラは落ち着いた様子で呟いた後怒りの表情に変え、サティアは静かにクリアを見つめていた。
「………セリカ…………まさかこんな形で………また再び貴方と争う事になるなんて………」
クリアは辛そうな表情でセリカを見つめた後
「………セリカ………どうか私を倒して、貴方は未来に進んで………!それが今の私の心からの願いよ………」
決意の表情で杖を構えた!
「我等とて本意ではないが………お前達の道を阻む………それが”今の我等”だ。」
「先に進みたければ、我等を倒せ!」
「それがお前達の試練の一つ。」
「私達は偽物の存在。全力でかかって来なさい。」
そしてクリアに続くようにレクシュミ、空の勇士、リ・クティナ、白銀公はそれぞれの武器を構えた!
「セリカ様…………」
クリア達の構えを見たエクリアは辛そうな表情でセリカを見つめ
「……………………」
セリカは何も答えず静かに剣を構えた。
「セリカ。」
その時、サティアは自分の両手でセリカの剣を握る手を優しく包み込み
「私も一緒に背負うわ………貴方が愛した女を傷つけるという”罪”を………”2人で一緒に生きる”為に。」
優しい微笑みをセリカに向けた。
「……………サティア……………わかった………行くぞ………!」
「うん………!」
サティアの微笑みを見つめたセリカは頷いた後、決意の表情でサティアと共にクリアに向かって行き
「―――ニル!私に翼の力を貸して!」
「力を貸して下さ〜い!シュヴェルトライテ〜!」
エステルは自分の背に光の翼を宿らせ、サリアはシュヴェルトライテを召喚した後仲間達と共に自分達が戦う相手へと向かって行った!
こうしてセリカは今の仲間達と共に、かつての仲間や愛した女性達との戦闘を開始した………!
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