第89話
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「!?ま、まさか主…………き、記憶が………!」
(戻ったというのか!?)
(え!?)
リタに尋ねられたセリカは静かに呟き、セリカの言葉を聞いたリタは目を見開いて身体を震わせながらセリカを見つめ、ハイシェラとエクリアは驚いてセリカを見つめた。
「………ああ。少しだけだがな。」
「……私にも見えたわ。ひたすら私を探していたセリカの旅を………」
セリカは静かに頷き、サティアは悲しそうな表情でセリカを見つめながら頷いた。
(フン。今までの探索では鍵となる者を倒せば進める形であったが、まさか鍵の代わりに失ったセリカの記憶が蘇るとはな………ラプシィアや”影の王”のお蔭とは皮肉なものだの。)
そしてハイシェラは鼻を鳴らした後、目を閉じて静かに呟いた。
「…………――――行くぞ。」
「うん………!」
少しの間その場を動かず黙っていたセリカだったが、やがて歩き出し、サティアもセリカに続き、ケビン達は2人の後を追って探索を再開した。そしてしばらく探索を続けるとセリカ達にとって驚くべき人物達が広間で待ち構えていた。
「え!?」
「嘘!?あの人って確か”レウィニアの赤き盾”………!」
「む?」
「ふえ〜?何だかどこかで見たことがあるような気が………?」
自分達を待ち構えていた女性達を見たシュリ達は驚き
「……お前達とは久しぶりの再会になるな。まさかこんな形で再会する事になるとは思わなかったぞ。」
女性の一人―――”水の巫女”の”神格者”であり”レウィニアの赤き盾”と称えられているレクシュミは懐かしそうな様子でリタ達に視線を向け
(貴女達は………!)
「えええええ〜!?君達は………!」
「まさかお前達が我等の前に立ちふさがるとはな………」
エステルの身体の中にいたパズモは驚いた後自分からエステルの身体から出て目の前にいる女性達を見つめ、ペルルは驚きながらレクシュミ達に視線を向け、アムドシアスは若干驚いた様子で見つめ
「わあ……!フフ………これはまた懐かしい顔ぶれですね。」
「久し………ぶり………」
リタは驚いた後可愛らしい微笑みを浮かべ、ナベリウスは口元をわずかに笑みに変えて呟き
「フン。まさかかつて共闘したこの場所で、立ちふさがる者になるとはな………」
「まさかこのような事態が起こるとはな………我が”想念”によって現れたことが悔やまれる………今回の件によって得た知識を伝えることができないからな………」
「それは私もですよ、リ・クティナ。既にルリエンの元へと旅立った私も後世達に伝えることができないのですから………」
女性の一人―――竜族の若き戦士にしてセリカのかつての使い魔―――空の勇士は表情を静か
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