第89話
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つ膨大な神力や魔力が合わさった事により戦場全体に眩い光を放った後、2人はすざましい神力と魔力を纏い、同時に突進した!
「ひひぃぃっ!私の………女神………!すぐそこに………!」
自分に向かって来るセリカとサティアをアビルースが狂気を宿した瞳で凝視したその時!
「「お前(貴方)にこの身体は渡さない!比翼!双神烈波!!」」
突進したセリカは右下から左上に、サティアは左下から右上にクロスに斬って駆け抜けた!
「がはぁあああっ!?ああっ…………」
2人にクロスに斬られたアビルースはその場で膝をつき
「何故だ………何故私のものに……ならない………私………僕は…………闇夜の眷属………国………創る………」
呪詛のように呟き
「お師範様ぁっ…………」
(ペルル…………)
その様子を見ていたペルルは涙を流しながら体を震わせ、パズモは辛そうな表情でペルルを見つめ
「何故だ―――――――ッ!」
アビルースが空を見上げて叫んだその時、膨大な神力と魔力による超越した爆発が起こり、アビルースを呑みこんだ!そして爆発の煙が晴れるとアビルースがいた場所は巨大なクレーターとなっており、そこには塵一つ落ちていなかった。
(フン、死んでなお”想念”の力によって我らの前に現れるとは………相変わらず執念だけはある奴だの。だがこれで本当の終わりだの。)
セリカとサティアが放った協力神奥義――――比翼双神烈波によって消滅したアビルースがいた場所を睨みながらハイシェラは呟き
「お師範……様………さようなら………ボクは……ようやく見つけた………闇夜の眷属達が平和に生きていける国を………お師範様の分も一緒に………守っていくね………」
(ペルル………)
ペルルは涙を流しながらアビルースが消滅した場所を見つめ、パズモは悲しそうな表情で見つめていた。
「――――!?今の………は…………」
一方アビルースが消えた場所を見つめていたセリカの脳裏に遥か昔の出来事であり、サティアの身体を譲り受け、サティアに譲られた身体をサティアに返す為に、そしてサティアが”邪神”ではない事を知らせる為に始めた旅の思い出―――ペルルやかつてのペルルの主―――アビルースとの出会いや離別、魔槍の少女リタとの出会いと契約、龍人族のリ・クティナとの契約、水の巫女や竜族の戦士―――空の勇士との出会いやオレノとの戦い、そしてカヤとの別れが一瞬頭によぎったセリカは目を見開いた。
「どうしたの、主?」
そしてセリカの様子に気づいたリタは首を傾げてセリカを見上げ
「奴は………アビルースは………ペルルのかつての主であったのだな………そしてリタ……お前はずっと俺を待っていたんだな………」
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