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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第89話
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注意………している…………」

「……死んでも暴れているなんてあいつらしいわね………というかジンさんやキリカさんが知ったら、滅茶苦茶驚くわよ………」

そしてナベリウスの説明を聞いたエステルは呆れた様子で暴れているヴァルターを見つめた後、溜息を吐いた。

「というか”星杯騎士”のオレの目の前でこの場を”冥界”に変えたあげく、死者の召喚とか勘弁してほしいんねんけどな………」

一方ケビンはナベリウスとリタが放った”想念”によって一時的にその場を”冥界”に変え、死者の軍勢を召喚し、怒涛の攻撃を放つ協力技(コンビクラフト)――――死軍招聘を放った2人に視線を向けたケビンは疲れた表情で溜息を吐いた。

「ハア………まあ、ええわ。エステルちゃん!オレらもエクリアさん達と一緒に露払いをするで!」

「うん!………(ニル、あたしの背に光の翼を!)」

(ええ。光よ……かの者に大空を翔る翼を!)

そして気を取り直したケビンはエステルに呼びかけ、ケビンの言葉に頷いたエステルはニルに念話をして、自分の背に光の翼を宿らせ

「たあっ!!」

敵の攻撃を翼をはばたかせ、大空へと跳躍して回避し

「せぇぇいっ!!」

上空からクラフト―――金剛撃で強襲し、数体の敵達を怯ませ

「もう、しまいにしよか………滅!!」

そこにケビンがクラフト―――デスパニッシャーを放って滅した!そしてケビン達はナベリウスとリタが召喚した死者の軍勢と共に異形の生物達を滅し続けていた!



「私の女神………もうすぐ………私のもの……ひぃぃぃっ……!」

アビルースは自分に向かって来たセリカを凝視して邪悪な笑みを浮かべた後魔術―――ヴォア・ラクテを両方の手からそれぞれ放った!アビルースが放った巨大な暗黒の奔流がセリカ達を襲おうとしたその時!

「星芒よ、煌めけ………!トゥインクル=スター!!」

サティアは星の力を借りた魔術を目の前に放って、暗黒の奔流を打消し、辺りを魔術によって発生した神々しい光で照らした!

「あぁぁぁっ!その眩く神々しい光……全部、私のもの………!」

一方光を見たアビルースは狂気の叫びをあげた後、異形の生物達を召喚し、召喚された生物達は触手らしき手を無数にサティアとセリカに伸ばした。

「枢孔!紅燐剣!!」

自分とサティアに向かって来る触手達を見たセリカは最高位の飛燕剣を放って薙ぎ払い

「星の光を受けなさい!突星剣!!」

サティアはクラフト―――突星剣による光の奔流をアビルースに放った!

「グフッ!?……あぁぁぁっ!素晴らしい!………全部……私のもの………!」

サティアのクラフトを真正面から受け、怯んだかのように見えたアビルースだったが、再び片手に禍々しい魔力を溜
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