第88話
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………!全部、全部……私のものだぁぁあ………!」
「………………」
一方老人―――アビルースはセリカの隣にいるサティアに気づき、狂信的な目でサティアとセリカを見回して叫び、その様子をサティアは動じることなく静かに見つめていた。
「お師範様!ボク達が目指した”闇夜の眷属”達が平和に生きていける国は見つかったよ!だからもう、セリカ達の事を諦めて!」
するとその時ペルルは辛そうな表情でアビルースを見つめて叫んだが
「あぁぁっ、煩い!黙れ、鳥もどき!私は諦めない……神の身体を手に入れるまでは……腐海の大魔術師…………は、はははっ!」
アビルースはペルルを睨んで叫んだ後、狂信的な笑みを浮かべ続け
「く、狂っている………」
「やれやれ………まさかあの”教団”を超える狂信的な奴がいるとは思わんかったわ………」
その様子を見ていたエステルは信じられない表情で見つめ、ケビンは溜息を吐いた後目を細めてアビルースを睨み、セリカ達と共に武器を構えた!
「抵抗するか………抵抗するんですね!そうでなければ奪い甲斐がないというものですよ。貴女は、世界を覆す力を持った女神なのですから!何百年だろうと追い続け、この私のものになる者。は、ははは!いいですよ………力づくでその女神の身体、奪ってあげましょう!」
武器を構えたケビン達を見たアビルースは叫び腕を振るった。すると無数の異形の生物たちが現れた!
「違う!セリカや私にそんな力はないわ!私の力は………!」
アビルースの叫びに対し、サティアは叫び返したが
「やめておけ、サティア。奴には何を言っても無駄だ。それに奴は俺達の身体を狙う為に多くの人々の運命を弄んだ。……俺達の”約束”に奴は必ず障害となる存在。―――行くぞ。」
「セリカ……………うん。」
セリカの言葉を聞き、頷いた後
「――星芒より出でよ、”天秤の十字架”!!」
異空間から”天秤の十字架”を召喚し
「我が名は、正義の大女神アストライア!……堕ちた人よ………これより重ねた罪を我が天秤により裁きましょう。」
”天秤の十字架”を構えて静かに呟いた。
「……貴様との因縁も今度こそ終わりだ、アビルース………!」
そしてセリカは仲間達と共にアビルース達に向かって行き
「ひひぃぃっ、そう、貴方の相手は私です………さあ、私の元へ……その美しき身体を捧げるのです!」
向かって行くセリカをアビルースは凝視して叫んだ!
こうしてケビン達は”腐海の大魔術師”アビルース・カッサレ達との戦闘を開始した…………!
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