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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第88話
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エステルは自分の背に宿った光の翼を見て輝かせた後

「集え!砕氷!………奥義!」

棒を仕舞って、神剣を鞘から抜いて近くにいた敵を何度も斬撃で攻撃した後打ち上げ、さらに片手から魔力によって創った氷の球体を打ち上げた敵に放った!すると氷の球体に命中した敵は空中で凍結し

「たあっ!!」

エステルは翼をはばたかせ、大空へと跳躍し

「ニーベルン・ヴァレスティ!!」

敵の頭上から強襲して氷漬けになった敵を真っ二つに斬った!すると凍結した敵は氷ごと砕かれ、バラバラになって滅された!

「エ、エステルちゃん………マジでただの人間か?もうここまで来たら、エステルちゃんは人間とは別の”何か”の存在にしか見えへんねんけど……」

「あはは………細かい事は気にしないで、ケビンさん!……けど、これで空中戦もできるようになったわね!よ〜し!行くわよ〜!」

シュヴェルトライテが放ったSクラフト―――ニーベルン・ヴァレスティを自己流に改良して放ったSクラフト―――ニーベルン・ヴァレスティを見たケビンは表情を引き攣らせ、ケビンの言葉を聞いたエステルは苦笑した後翼をはばたかせて、空へと舞いあがり上空から魔術や遠距離攻撃を放つクラフトを放ち、さらに縦横無尽に飛び回って敵に強襲し、反撃を受けにくい戦い方をした。その後セリカ達は協力して敵の軍勢を全滅させて一息ついた。

「えへへ……後でヨシュア達にも教えようっと!きっとびっくりするだろうな〜。」

(ア、アハハ………”きっと”ではなく”絶対”驚きますよ………)

(フッ………)

戦闘が終了し、念話でニルに指示をし、光の翼を消したエステルは口元に笑みを浮かべて呟き、エステルの呟きを聞いたテトリは表情を引き攣らせて苦笑し、サエラブは静かな笑みを浮かべていた。その後ケビン達が探索をし続けると、全身をローブで纏ったやせ細った怪しげな老人がいた。



「ひ、ひぃぃぃぃ………やっと………み、見つけた………女神だ。私が探してた女神だぁぁあ!……戦場を舞い、唯一人、で、神々に立ち向かった神殺しよ……永遠の美しき女神よ……!」

老人は全身に禍々しい気を纏い、セリカを狂信的な目で見つめて、皺枯れた声で叫んだ。

「貴様は………!」

「そ、そんな!?お師範様……!」

(ペルル………)

老人を見たアムドシアスは老人を睨み、ペルルは驚きの表情で見つめ、パズモは辛そうな様子でペルルを見つめ

「……やはり貴様も蘇っていたか、アビルース。」

(フン。”想念”によって影響されるこの世界で貴様が蘇った所で驚きもせん。セリカよ、とっとと斬り捨ててしまえ!)

セリカは静かに呟き、ハイシェラは鼻を鳴らした後、セリカに指示をした。

「おお………!め、女神が2人いる
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