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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第70話
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するよ。」

「彼女がそうなってしまった原因は間違いなくヨアヒム・ギュンターの話にあったように彼女がヨアヒム・ギュンターに”人体実験”をされた事だと思われます……」

「そ、そんな……ッ!?」

「部長……」

「下衆が……ッ!」

「許せん……ッ!」

「…………ッ!それでエーデルを人間に戻す方法は!?」

エヴリーヌとルイーズの話を聞いたセレーネは悲痛そうな表情をし、フィーは辛そうな表情をし、ユーシスとラウラは怒りの表情をし、唇を噛みしめたサラ教官はプリネ達に尋ねた。



「……エーデル先輩には大変気の毒な話ですが……純粋な魔族と化した者を人間にする方法はありません。例え神々でも、魔族を人間にするような”奇蹟”は起こせません。その逆――――人間が魔族化する方法はいくつかあるのですが…………」

「そ、そんな………それじゃあエーデルさんは…………」

プリネの説明を聞いたエリスは悲痛そうな表情をし

「えっと……私は私が魔族になった事を受け入れたから、みんなは気にしなくていいわよ?こうして命が助かって正気を取り戻したのもみんなリィン君のお蔭よ。」

「え……兄様のお蔭、ですか?」

エーデルの答えを聞いたエリゼは不思議そうな表情をした。



「うん。えっとね…………今の私、リィン君の”使い魔”なの。だからそのお蔭で今こうして正気を保った状態でいられるの。」

「エ、エーデル先輩!」

そしてエーデルの答えを聞いたリィンが慌てたその時、空気が凍りついた!


「えっと…………今、エーデル先輩の口からとんでもない言葉が聞こえたよね……?」

「エーデル先輩がリィンの”使い魔”になったと言っていたが……」

我に返ったエリオットは表情を引き攣らせ、ガイウスは困惑の表情をし

「エーデル先輩を助けるどさくさに紛れて使い魔契約までしていたのですか…………」

「何故後の事を考えずに使い魔契約までしたのですか……助けるだけでしたら、使い魔契約までする必要はないでしょう……」

「うふふ、何だか面白い展開になってきたわね♪」

「やれやれ……さすがに今回ばかりは、色々と不味いのではないか?」

「そうですわよね……特に彼女のご両親が今の彼女の状況を知ればどういう反応をするのやら。」

「大切な娘が魔族になった上、知らない男性の使い魔になったなんて事を知ったら、卒倒するかもしれませんね……しかも彼女を助ける為とは言え、女性として最も大切なものも既に奪われているでしょうし……」

プリネとツーヤはそれぞれ疲れた表情で頭を抱え込み、レンはからかいの表情になり、呆れた表情で呟いたレーヴェの言葉に続くようにシグルーンとルイーズは苦笑しながら呟いた。




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