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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第69話
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をしているベルフェゴールの話を聞いて悲痛そうな表情をしたリィンはベルフェゴールに問いかけた。
「無理よ。人間が魔族になる方法はあるけど、その逆はないわ。―――例え神々でも、完全に魔族化した人間を元に戻すなんて事はできないわ。―――そうでしょう、アイドス?」
リィンに説明を続けたベルフェゴールはアイドスが宿るリィンの神剣に視線を向け
(ベルフェゴールの言う通りよ。完全に魔族化した彼女を人間に戻せるような”奇蹟”は私でも無理だわ……)
「そんな………………」
ベルフェゴールの説明を裏付ける内容のアイドスの念話を聞いたリィンは辛そうな表情で顔を俯かせた。
「ウゥゥ……アァァァァ――――ッ!」
するとその時エーデルは再び咆哮をあげて立ち上がろうとしていたが、魔法陣によって力が奪われ続けている為すぐに倒れた。
「それで?どうするの?冗談抜きで今の状況であの娘を助けられるとしたら、性魔術しかないわよ。」
一瞬エーデルに視線を向けたベルフェゴールは真剣な表情でリィンを見つめて問いかけ
「……………………」
問いかけられたリィンは複雑そうな表情で考え込んでいた。
リィン……君……お願……い………よく……わからないけど……もし、私が生きられる方法があるのなら……私はその方法を……受け入れる……わ……私は……もっと……”生きたい”……!
「エーデル先輩…………わかりました。」
そしてエーデルの念話を聞いたリィンは決意の表情になり
「うふふ、どうやら覚悟を決めたみたいね。―――それじゃあ私はご主人様の中から指示を出すから、頑張ってね♪」
リィンの様子を見たベルフェゴールは微笑んだ後リィンの身体の中に戻った。その後リィンはエーデルに性魔術を施し、その結果エーデルは正気に戻り、性魔術で力を抑えられた事によって髪や瞳の色も元に戻った。
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