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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第66話
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こしたのだ!奴さえいなければ、私達も内戦を引き起こさなかったものを……!」
「それよりも私達がこうなったのも貴方達が貴族連合への融資を中断したからじゃないのですか!?責任を取って下さい!」
「なっ!?こんな状況になったのも私達の責任だというのですか!?」
「それにどうして平民達の救助を優先しているんだ!?まず救助すべきは卑しき平民達ではなく、”尊き血”を引く私達貴族だろう!私達も被害者なのだぞ!?」
「そ、そうよ!同じ被害者でも優先すべき命は平民ではなく、私達”貴族”よ!」
一方内戦の結果を知った貴族達は言い争いを始めたり、自分達の状況がわかっていないにも関わらず愚かな事を言い始めた。
「貴方達という人は……!」
「自分達の状況がわかっていて、よくそんな事が言えますね。」
「幾ら何でも厚かましすぎるよ………」
「それに何故彼らは自分達が人質にされてもなお貴族連合の勝利を願っていたんだ……?」
「ハア……何だか助ける気が一気に失せて来るわね。」
「全くですよ。こんな事なら、牢屋に入れたままの方が大人しくてよかったかもしれませんね。」
「……エレボニアの貴族達の腐敗は話には聞いていたが、まさかここまで腐りきっていたとはな。」
「本来貴族というものがどういう存在であるのかを忘れている証拠ですね。」
「余りの愚かさにあきれ果ててものも言えないわね。」
その様子を見ていたエリスは怒りの表情をし、エリゼは蔑みの表情で貴族達を見つめ、エリオットとガイウスは信じられない表情をし、疲れた表情で溜息を吐いたサラ教官の意見にマキアスは頷き、パントとルイーズ、セリーヌはそれぞれ呆れた表情で呟いた。
「お、落ち着いて下さい、皆さん!今はそんな事を言っている場合ではないでしょう!?」
「皆さん、一端冷静になって下さい!」
「帝国貴族の恥さらし共が……ッ!貴様ら――――」
一方パトリックとランベルトは貴族達を仲裁しようとし、怒りのあまり身体を震わせながら貴族達を見回したユーシスが制しようとしたその時
「――――いい加減にしろ!!」
リィンが怒りの表情で声をあげ、リィンの怒鳴り声によって貴族達は怯んだ後リィンに注目した。
「確かに今回の件に関しては貴方達も被害者だろう!それにユーゲント陛下の信頼を盾に貴族達の反感を買うような政策を強引に取り続けた上、貴族達との共存の道を探らず、対立の道を歩み続けたオズボーン宰相やオズボーン宰相のやり方に賛同して諌めるような事もせず、オズボーン宰相を増長させていた”革新派”にも非はあっただろう!だが、幾らオズボーン宰相や革新派が貴族達にとって危険な存在だったとはいえ、内戦を引き起こした挙句メンフィル帝国と
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