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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第64話
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「みんな、気を付けて……!」

「空の女神(エイドス)の加護を……!」

「おおっ!!」

アンゼリカやトワ、ジョルジュの激励の言葉にリィン達は力強く頷き、リィンとエリゼはそれぞれが操縦するヴァリマールとヴァイスリッターで地上に降下し、パテル=マテルも2体に続くように地上に降下し、残りのメンバーはエマやクロチルダ、エヴリーヌとパントの転移魔術によって地上に転移した。

「カレイジャス、急速上昇!地上にいるみんなと協力してジュライの市民達の救助をするよ!」

「アイアイ・マム!!」

リィン達の地上への降下を確認したカレイジャスは飛び去って行った。



「これが”D∴G教団”の”ジュライロッジ”ですか……洞窟であるにも関わらず随分と近代的な設備が整っていますわね。」

セレーネは洞窟でありながら、近代的な設備が整っている”ジュライロッジ”を見て呆け

「―――確か”ジュライロッジ”はエレボニアにある”教団”の”ロッジ”の中でも最も大きい施設であったと”結社”の資料で読んだ事がありますわ。」

「という事は当然ここで多くの幼い子供達が”教団”の”儀式”によって犠牲になったのでしょうね……」

「外道が……!」

シャロンの話を聞いたプリネは重々しい様子を纏って呟き、ラウラは厳しい表情でジュライロッジを睨んだ。



「うふふ、まずはあの大きな門を挨拶代わりに景気よく壊してあげましょ♪――――パテル=マテル!」

「――――――!」

レンの指示によってパテル=マテルは巨大な戦斧を召喚して構え

「エリゼ、同時に行くぞ!」

「はい、兄様!」

ヴァリマールとヴァイスリッターもそれぞれ太刀を構え、パテル=マテルと共にジュライロッジの巨大な門目掛けて突撃して強烈な一撃を叩きつけた!

「はぁぁぁぁぁぁ……っ!!」

「やぁぁぁぁぁぁ……っ!!」

「――――――!!」

3体の同時攻撃を受けた巨大な門はバラバラに砕け散り、門が砕け散ると巨大な空洞が現れた!



「や、やったわ……!」

「一体でも凄まじい威力なのに、3体になったお蔭で威力も倍増していますね。」

入口ができた事にアリサは明るい表情をし、ツーヤは苦笑していた。

「いや―――――!」

しかし何かの気配に気付いたガイウスが真剣な表情で呟いたその時、空洞の前に巨大な結界が現れた!

「な、なんだ……!?」

「霊的な障壁だと!?」

「す、凄まじい密度の霊子結界……!」

「最上位悪魔――――いや、下手をすれば”神格者”や”魔神”クラスが展開できるレベルの結界だな……!」

「それを離れた位置から展開できるという事は相当の術者である証拠ですね。」

「――
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