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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第64話
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貴方がこちらに?」

ミュラー少佐は口元に笑みを浮かべた後すぐに気を取り直して男性――――かつてリベールでクーデターを起こした主犯であり、”リベールの異変”の際カシウスの手筈によって特例措置として一時的にリベール軍に復帰して窮地に陥ったリベールを救った事で恩赦が与えられた事によりクーデターの主犯でありながら僅かな期間で釈放され、今は民間の調査会社を営んでいるアラン・リシャールを見つめて問いかけた。

「フフ、カシウス准将の指示と言えばわかるだろう?」

「!まさかこうなる事もカシウス准将は察知されていたのか……!?」

リシャールの答えを聞いて目を見開いたミュラー少佐は信じられない表情で尋ねた。



「ああ。先程メンフィルから数時間後に貴族連合の残党がリベールに侵攻する可能性ありという情報の提供があってね。その情報を知ったカシウス准将が即座に”もう一つの可能性”―――――”D∴G教団”によって傀儡にされた貴族連合の残党がリベールに侵攻する事も察知されていたんだ。だが、幾らかの”教団”の仕業でエレボニアの侵攻によるものでないと理解しているとは言えすぐにはリベール軍を貴族連合の残党を喰い止めているエレボニア正規軍の援軍に向かわせる事はできない……そこでリベール軍に所属していない”民間人”の私達がエレボニアへの”旅行”の最中に巻き込まれ、結果的に君達エレボニア正規軍に助太刀したという形で我々を投入する事にしたのさ。」

「ふふっ、さすがはカシウス准将だな。……ん?”我々”という事はまさか――――」

リシャールの説明を聞いて苦笑したミュラー少佐はある事に気付いて驚きの表情で尋ねかけた。するとその時、黒い軍服を着た女性が黒装束の兵士達を引き攣れて戦場に現れた。

「これより貴族連合の残党の捕縛並びに人形兵器と悪魔達の掃討を始める!”機甲兵”には脚部関節に攻撃を集中し、動きを止める事を最優先にしなさい!」

「イエス・マム!!」

リシャールの秘書――――カノーネ・アマルティアは黒装束の兵士達――――リベール軍の諜報部隊であった元”情報部”に所属していた兵士達にして今はリシャールが経営している民間の調査会社―――”R&Aリサーチ”の社員達に号令をかけ、号令に力強く頷いた社員たちは交戦を開始した!

「”情報部”の”特務兵”……!かつて”リベールの異変”の際、導力兵器が使用できない状況で結社の猟兵達を撃退した話は聞いていたが、まさか”機甲兵”とも渡り合えるとは……!」

「―――見ての通りだ。諸事情でこの場に来れなかった者もいるが、可能な限り我が社の”社員”たちを招集した。―――今回の件は”百日戦役”の時と違い、エレボニア帝国の”意志”でない事は理解している。愛する故郷(リベール)が再び戦火に包まれない為に……戦争を
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