2巻
織斑家での戦闘会議×《里》から知った真実
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だけど副次的なもんだから余り見せたりはしない」
「お父様や私も直接見た事はありませんが、《里》にいる諜報員でも分からないとの事です。ただ『全てを薙ぎ払う豪風』を生み出すと言う話だと、長槍は間合いが長いですが射程なら私の魔法や剣に鎧を持ってますので懐に入ればこちらの方が有利となります」
俺と深雪がどう戦うかは別として、相手が持つ力を情報共有した事で今回の喧嘩も俺らでやるが見学として澪と万理亜が近くにいる事となる。無論蒼太と沙紀も一緒だが、もしドウターが出てきたら優先度を変更して対ドウター戦をするだろう。俺らが作戦会議をしている間、高志と斯波は携帯のコードレスイヤホンで応えていた。
『うーん、やっぱり都会だと良い場所は中々ないなぁ。そっちはどうだい高志?』
「・・・・こっちもだ。通常結界でどうにかするのは諦めた方が良いかもな」
東城刃更=織斑一真と再会したあの日の晩から二日後の昼前。高志達は手分けして街を見て回っていたが、目的として俺らとの決戦に適した舞台の選定。人的被害が出ない事だけを考えると、広大な敷地と森を持つ都立公園が最適だが森や山と言う自然には土地を守り清めた霊的ポイントが多い。一真は神仏や精霊と話せるので、少し話せば即対応可能だがコイツらにはその権限を持っていない。
「この辺りも北の一級河川と都立公園の森と丘が交差しているが、地脈が乱れていては得策ではなさそうだ。刃更、ではなく一真と魔族が対決した場所も将来的に自然災害により壊滅してしまう」
『そーだね、今回高志が持ってきた「白虎」を持ってきた事で強大な力を発動させられる場所は自然と限定されてしまう。最悪、力をセーブしながらだけど果たして一真相手にセーブされた力で相手をするのは野暮だよ。高志も味わったと思うけどさ、一真が槍を掴んで蹴りを入れたまでだと力は同等だけど胡桃ちゃんと共に潰した力はヤバいと思うなー』
「・・・・あの力は前魔王ウィルベルトが使った重力制御だが、一真も使えるとでも『その可能性は高いよ、何せ一瞬にして重力制御を発動中は一真も手加減だったし』一真が重力制御を使えるとして、俺らの勝率としては『白虎』が全力を出せる場所じゃないと勝率はかなり下がる」
『敵は一真ともう一人いる事も忘れないでね、何せ血の繋がった妹さんがいた何て事は今まで知らなかった情報さ。あの妹さんがどんな力を使うかは分からないけど、あの後一度《里》に報告したら面白い回答してきた』
五年前里に居た頃を知る刃更だと圧倒的な存在で、早瀬高志はどんなに鍛錬しても天才と凡人には比べ物にならないぐらい強かった。同じスピードタイプでありながら、どれだけ息を切らしても同じレールに並ぶ事も出来ない存在。
あれから五年経った今知られた真実により、ここにいる高志達もそうだが《里》に
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