暁 〜小説投稿サイト〜
新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
織斑家での戦闘会議×《里》から知った真実
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効戦術を組み入れば良い。魔力タイプの上位(ハイ)魔法士(ウィザード)だと距離を取れば何とかなるが、決戦までは二人にも強くなってもらいたい。対策として今後強い方が有効活用出来る」

俺一人で二人を圧倒した力を持つにしろ、パワーバカ三匹を倒しただけの力はセーブした力とも言える。正面からやり合えるし、今回剣から槍へと変化した事で隙が生まれてヴァルガを葬った訳だ。俺らの事は後程にして、少々問題なのは高志が持つ槍について話題を変えたけどな。

「予想内であったが、高志が使っている長槍についてだが・・・・あれは『白虎』と言う特殊な霊槍だ」

「『白虎』って、日本史の教科書にも出てくる高松塚古墳の壁画にある?」

「まあな。元は中国に起源を持つ『四神』の一角で、西方の守護聖獣とされているがあの霊槍には『白虎』の力が宿っている。ま、俺が槍に触れた時は流石の『白虎』でも敵だとは思わなかったらしいしな」

「勇者の一族が聖獣を使役する事があるのは知っていますが、四神クラスの存在となると力は伝承に従い中国に縛られてると思うんですが・・・・」

「万理亜の言う通りで、あの霊槍に宿っている『白虎』は本家ではないけれど過去に日本にも存在します。高松塚古墳とは別にある平安京の四神相応、陰陽道が盛んだったあの時代に京の都の守護を任された陰陽師の一部により四神は神格化されて、その際の媒介として神器が作られました。無論お父様が持つ神器とは違う代物で、こちらのは異世界のであの霊槍はこの世界の代物でその内の一つとされています」

俺らが持つ神器は異世界から持ってきた代物であり、こちらの神器とは大違いにも程がある。元神シャルロットが作ったシステムであるが、こちらは何人もの高名な陰陽師が持てる力を注いで作り上げ多くの民衆の信仰によって力を増大させた神器とされている。力の凄まじさはこちらの神器よりも劣っているけど、使い手を縛り『白虎』も霊槍としての力を発揮する為には条件と制限が存在している。

「とまあそんな感じで、条件と制限を注意すればの事だが俺と深雪は特に気にしてない。西方の守護聖獣であっても、最終的には創造神の力で動くなとか言うかもな。いくら聖獣でも、全てを創ったとされている創造神ならだが『白虎』は西に向かって力を発動出来ないらしい。西を背にして守りながら東に対して放つ攻撃の時に最大限発揮するようになってるとか」

「最も中国天文学に由来する西方とは、正確な方角である西とは異なるわね。あくまで平安京の概念を元にした神器であり霊槍、中国の五行思想だと金で四大元素だと風だからスピードタイプには一番適してるわね」

「鈴音の言う通りであって本家の白虎を構成する西方七宿の内、オリオンと牡牛は日本だと冬の星座とされている。限定的であるが、氷属性も引っ張って来られるよう
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