深淵-アビス-part1/安息無き戦士
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いを叶えるのもまた紳士の役目」
相変わらずキザッたらしくギーシュがウェザリーに言葉を寄せる。その一言にまたか…とモンモランシーが目くじらを立てていたのは相変らずだ。
「それじゃあ、舞台の成功を祝って、魅惑の妖精亭に直行よ〜ん♪」
ここで忘れてはならない方々。スカロンやジェシカたち、ジュリオ…舞台の成功に力を貸したみんながいる。
「「「はい!ミ・マドモアゼル!!」」」
スカロンは舞台成功を祝って、みんなで打ち上げを行うことを提案すると、妖精さんたちは当然ながら全員参加の希望を示した。
「サイト、ルイズ。せっかくだからあんたたちも来なさいよ」
すると、ジェシカがサイトとルイズに寄って打ち上げへの動向を勧めてくる。
「い、いいわよ。これからみんなで学院に戻らないと…」
「え…断るのかよ?せっかくスカロンさんたちが祝ってくれるのに」
「気持ちはわかるけど、だめよ。私たちはあくまで…」
しかし自分たちは貴族の学生だし、ここへ来たのはアンリエッタからの任務のため。今回のリッシュモン逮捕のための作戦はすでに終わっている。ここにいつまでも居座るべきじゃないと考えたルイズは申し訳なく思いつつも断ろうとしたが、ジェシカはルイズにNoと言わせなかった。
「サイトの言うとおり。人の厚意は無碍にしないの。第一主役が打ち上げをボイコットしたら盛り上がらないじゃない。ほらほら〜」
「わ、わかったよ!行くからそんな強引に引っ張らないでよジェシカ!」
強引に引っ張ってきたジェシカによって、そのままルイズは女子更衣室へと連れ込まれてしまう。
「なら僕も是非に!」
「僕も僕も!!」
ギーシュとマリコルヌ…この思春期真っ盛りの男二人は積極的な参加の意思を示した。平民だろうが、美少女たちの華やかな癒しの場へ行かないなど男ではない。彼らの本能がそう語っていた。
「君たち…貴族が平民の店に寄ることに抵抗はないのか…」
そんな二人にレイナールが諫言を入れるが、すかさずジュリオがからかうように口を開く。
「かたいことは言うものじゃないさ。一緒に舞台をやった仲なんだから。レイナール君だってそれなりに楽しんでいたじゃないか」
「それは…まぁ、悪い気はしなかったけど…」
悪気はないと思うが、このスカシ野郎にしか思えないイケメンに、それを突かれてなんとなくムカつき感を覚えてしまうレイナール。
「君は行きたくないのか!数多の妖精たちが僕らのために奉仕してくれる癒しの場所へ!」
「……っ!あああもう!わかったよ!僕も行くよ!行ってやるよ!これでいいんだろ!?」
マリコルヌの指摘で、貴族としてのプライドで隠していたムッツリな心を刺激され、ついにレイナールも折れてしまった。
「ギーシュが参加するんじゃ、私も行くしかないわね…はぁ」
モンモランシーも、この後はすぐ学院に帰
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