第二章〜クロスベル創立記念祭〜 第18話
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難いんだけどさすがにこれはちょっと………」
腕を組まれたロイドは戸惑いながら答えたが
「まあまあ、遠慮なさらず。」
「そうそう、両手に花ってやつですよ。それじゃあ、レッツ・ゴーです!」
ノエルたちは取り合わず歩き出し
「う、うーん………(なんか誤解されてるみたいだけど………まあいいか。)」
ロイドは苦笑しながらノエルたちと共に歩き出した。
「あら……?うふふ、さすがロイドお兄さんね。」
するとその時アルカンシェルから出てきたレンは遠目に見えるロイド達を見つけると小悪魔な笑みを浮かべた。
「はあ〜………マジで凄かったよな、さっきの劇!」
「はいですの!とっても、とっても、凄かったですの!」
そしてレンに続くようにカシウス達と共にアルカンシェルから出てきたルークとミュウは興奮した様子で劇の感想を口にし
「フフ、二人ともはしゃぎすぎよ。」
「まあ、俺達や観客たちもみんな思わず拍手してしまう程の凄い劇だったからな。二人が興奮するのも当然だと思うぜ。」
ルークとミュウの様子をティアは微笑ましそうに見つめて指摘し、ガイは苦笑しながら呟いた。
「アルカンシェルの噂は前から聞いていたが……まさかあれ程だったとはな。熱狂的なファンができるのも納得だな。」
「ふふっ、そうね。この子が大きくなったら、さっきの劇を見せてあげたいわね。」
カシウスの感想に頷いたレナは自分が抱いている幼児――――カシウスとレナの息子にしてエステル達の末弟であるセリカ・ブライトに視線を向け
「うふふ、その時が来ればレンがまた特等席を確保してあげるから期待してねママ、セリカ♪」
「キャッ、キャッ………」
レンに微笑まれて頭を撫でられたセリカは無邪気に喜んでいた。
「お前さんの財力や人脈を考えればそのくらいの事は造作もないだろうな。やれやれ、ブライト家の大黒柱としては複雑な気分だな。」
「うふふ、パパにはレンには決してなくて、意識して手に入れられるようではないもの――――”英雄”という名声があるじゃない。」
苦笑した後疲れた表情で溜息を吐いたカシウスにレンは慰めの言葉をかけた。
「むしろ俺にとっては迷惑極まりないんだがな……そのお陰でいつまでも軍を引退できないしな。」
「クスクス、少なくてもモルガンおじいさんが引退するまでは退役しないでよ?でないとまたあのおじいさんが遊撃士協会に恨みを抱いてレン達がリベール軍と連携しにくくなるし。」
「つーか、モルガン将軍のスカウトをにべもなく断って、それが原因で更にモルガン将軍の遊撃士嫌いを加熱させたレンにはそれを言う資格はないんじゃねぇのか?」
疲れた表情で溜息を吐いたカシウスに指
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