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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第二章〜クロスベル創立記念祭〜 第18話
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れるといいんだけど………」

「あれー、ロイドさん?」

複雑そうな表情でセシルを見送っていると聞き覚えのある娘の声が聞こえてき、声がした方向に振り向くと私服姿のフランとノエルがロイドに近づいてきた。

「ロイドさん、こんにちは〜!」

「どうもお疲れ様です。」

「あ………フランに、ノエル曹長か。2人とも私服だから一瞬、誰だかわからなかったよ。」

「あはは………まあ、たまのオフですから。」

「ふふっ、ロイドさんは普段とあんまり変わりませんね?」

「あー、普段から行動しやすい服を着ちゃってるからね。2人は姉妹でデートかい?」

フランに尋ねられたロイドは苦笑した後尋ね返した。

「えへへ、そうなんですー。」

「はあ、本当だったら妹なんかとじゃなくって彼氏と回りたいんですけど………そんなの作る暇もないしなぁ。」

ロイドの質問を聞いたフランは嬉しそうな表情で答え、ノエルは溜息を吐いた。



「お姉ちゃん、ひどいー!忙しくてたまにしか会えないから今日くらいは付き合ってくれるって言ったのにー。」

「はいはい、わかってるって。………そういえば、ロイドさんはここで何を?誰かと待ち合わせなんですか?」

「あ、いや………さっきまで連れがいたんだけどこの後、予定が入ってらしくてさ。アテが外れてどうしようかって思っていた所なんだ。」

「「……………」」

ロイドの話を聞いた2人は冷や汗をかいた後、互いの顔を見合わせ

(お姉ちゃん、これって………)

(うん、ひょっとしてフラれちゃったのかも………さっき声をかけた時にちょっと表情が曇ってたし……)

(や、やっぱり………)

小声で会話をした後黙り込んだ。



「えっと………?(何か勘違いされているような。)」

そして2人の様子を不思議に思ったロイドが2人に声をかけたその時

「あの〜、ロイドさん。おヒマだったら、わたしたちに付き合っていただけませんか?」

「へ………」

フランが提案し、それを聞いたロイドは呆けた。

「実は、港湾区の公園でミニライブがあるらしいんです。あたしたち、これから、そちらに行くつもりなんですけど。」

「ああ、そうなのか。面白そうだけど………せっかく姉妹水入らずのところを邪魔じゃないかな?」

「いえいえ〜!ロイドさんならオッケーですよ!他の男の人だったら全力で阻止してますけどっ!」

ロイドに確認されたフランは笑顔で答えた。

「あのね………まあいいや、そういうわけで折角だから付き合ってくださいよ。」

フランの言葉に呆れたノエルはロイドに言った後、ノエルと共にロイドの両脇に腕を組んだ。

「ちょ、ちょっと2人とも。誘ってくれるのは有
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