第二章〜クロスベル創立記念祭〜 第18話
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たいとか………」
「い、いやあ〜。さすがにそれは冗談なんじゃ?」
セシルの話を聞いたロイドは表情を引き攣らせた後、苦笑しながら指摘した。
「うーん、どうかしら。彼女との付き合いは長いけど割と本気だったりするのよねぇ。ま、すぐに気が変わる事も多いから大丈夫だと思うけど。」
「そう願いたいよ………なんか、あの人に強引に迫られたら断り切れない気がするんだよなぁ。」
「ふふっ、あれでも結構、気を遣うタイプなんだけどね。そう言えば―――ランディ君には悪い事をしてしまったかしら。チケットがもう一枚あったら一緒に誘う所だったんだけど………」
「はは、気を遣う必要はないって。俺達、アルカンシェルからは別にチケットを貰っているしさ。それに今頃ランディ、セシル姉の後輩の人達と楽しく遊んでるんじゃないか?」
「ふふ、そうね。あの子達も普段忙しいからゆっくり息抜きして欲しいかな。そういえば、ロイド達も休暇は今日までなのよね?」
ロイドの話を聞いたセシルは微笑んだ後尋ねた。
「ああ、記念祭中は警察の仕事も相当増えるしね。この前の事件のご褒美に初日だけ休暇を貰えたんだ。」
「ふふっ、お疲れ様。そうそう、今日は家で夕食を食べていってくれるんでしょう?お母さん達、楽しみにしていたわ。」
「うん、ご馳走になるよ。でも………夕食までまだ時間がありそうだな。えっと……祭りの様子を見物しに行こうか?」
セシルの質問を聞いたロイドは頷いた後、緊張した様子で尋ねたが
「あ………ゴメンね。私、これからちょっと待ち合わせをしちゃってて………」
「えっ………!?待ち合わせって……まさかひょっとして………」
セシルの答えを聞いてある仮説が思い浮かんだロイドは信じられない表情をした。
「あ、うん……?これからイリアのメゾンで会う約束をしているのだけど……」
「な、なんだ、ハハ………(って、焦り過ぎだろ俺………!)」
しかしセシルが会おうとしている人物がイリアである事に気づいて心の中で自分に突っ込みながら苦笑した。
「ほら、例のリーシャさんを紹介してくれるらしくって。よかったらロイドも来る?お互い顔見知りなんでしょうし。」
「い、いや、遠慮しとくよ。女性ばっかりの集まりに野郎が邪魔するのも何だしさ。(というか何となくイリアさんにいじられそうな気がするんだよな………)」
「ふふ、遠慮することないのに。まあいいわ、今日は付き合ってくれてありがとう。私も夕食には戻るつもりだからロイドもそれまでには家に来てね?」
「ああ、わかったよ。」
そしてセシルはどこかに去って行った。
「………タイミングが悪かったな。もうちょっと兄貴みたいに積極的にな
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