挫折の時間
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って調子に乗り過ぎじゃない?」
「別に調子に乗ってねぇよ。事実を口にしてるだけだ。ってか、今のお前は戦LV200超えしてねぇし。初代王組の中で最弱の戦LVだし」
「はぁ?何言って―――」
「戦LVってのは暴風族の体調や精神状態に左右され易い。だからこそ、1セット目の渚みたいに急激に成長し、上がる奴もいる。
逆に体調が悪かったり、精神状態が乱れてたら戦LVが下がることもある。今のお前の戦LV、渚と大して変わらない128だ。そんな奴が本気の戦LV500超えの俺に勝てる訳ねぇだろうが」
「「「「「「「「「「ご、500!?」」」」」」」」」」
「何驚いて――って、そういえば俺の戦LVの正確な数値を知ってるのは有希子と律の2人だけだったか。他の奴にリード使われた記憶もねぇし」
「使われても今は正確な数値は出ないんじゃないかな?ほら、イッキ君夏休み入る少し前くらいからハンディアンカー着ける様になったから。……そういえば、ハンディアンカーの総重量って何kgなの?」
「確か、60kg以上だった筈。それと有希子の言う通り、今の俺にリード使っても出る数値はハンディアンカー込みの数値だから、戦LVの最大値も精々350〜400の間って所だろうな」
有希子と律を除く超体育館にいる全員が驚いている中、俺は着ているシャツを捲り、中に着けているハンディアンカーを見せながら現時点での推定戦LVを口にする。すると―――
「本当に重り着けてる。しかも、60kgの重り着けた状態で戦LV385って……」
「神崎さんが夏休み前からハンディアンカー着けてるって言ってたけど、沖縄暗殺旅行の時も着けてたの?」
ハンディアンカーを見て驚いていた悠馬がリードで俺の戦LVを測定したかと思えば、その数値を見て今度は呆れた反応を見せ、片岡がハンディアンカーのことで質問してきた。
「いや、流石にあの時は着けてなかった。もし、あの時にハンディアンカーなんて着けてたら、銃使いのおっさんとの対峙に掛かった時間が倍になってただろうな。っと、話が少し逸れたな。何だったけ?
えっと、攻撃制限がある競技で戦闘以外の技術が試されるってのに、そんなことにも気付かず精神乱されて戦LVが128まで下がった間抜けが、ハンデ込みで戦LV385の俺と勝負――いや、喧嘩するって話だっけ?
カルマ、自分の精神を制御できねぇ内は戦どころか喧嘩する価値すらお前にはねぇよ。どうしても喧嘩したいなら、戦LV200以上に戻ってからにしろ」
「…………」
俺がカルマの改善すべき点を厳しい
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