陰口はやめようぜ
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俺の脇を何かがすり抜け、後方の壁に傷跡がついた。
「なんだ?今の・・・」
「さ・・・さ〜?」
真横を通過する際に何かが物体のようなものが通った気がする。それが何なのかまでは把握できなかったけど、確かに何か通っていた。
「もうそれの正体はわかってんだ。二度と食らうもんかよ」
「へぇ」
俺たちが後ろを見ていると、戦っている二人はそんな会話をしている。ラクサスさんはノーランの謎の攻撃の目星をつけているらしく、ノーランはそれに短く一言だけ答えた。
「お前のその攻撃・・・これだろ?」
そう言ってラクサスさんがポケットから取り出したのは・・・ガラス?
「本当はもっと透明度があるガラスなんだろうが・・・違うか?」
そう言うとガラスの破片を投げつけるラクサスさん。ノーランはそれを自分の手に傷かつかないように指だけで挟むように掴むと、一つ息をつく。
「驚いたな、まさかこんなあっさり正解にたどり着くとは」
持っていたガラスの欠片を地面に落とすと靴裏で踏み潰す。ラクサスさんの見立ては正解だったらしく、ノーランは少し悔しそうな顔をしていた。
「やられてもただでは負けないってとこか?」
「あぁ。んで・・・」
巨大な雷の戟を作り出し、勢いよく投げ放つ雷竜。それに対し悪魔は地面に手をつけ盾を作ると、その攻撃を受け止める。
「仲間を傷つけたてめぇをぶっ倒してやる」
「面白い。やってみろよ」
額に血管を浮かべるラクサスと余裕な表情を崩さないノーラン。二人の男の戦いは、さらに白熱していった。
第三者side
シリル対ノーランの戦いにラクサスが乱入した頃、冥府の門の本拠地にあり、シリルとミラが捕まっていたラボでは、二人の女性が激突しようとしていた。
「私の呪法『命令』は、かけたものを操り、意のままに動かすことができる」
「それでエルフマンを操ったって言うの?そう・・・」
セイラはユーリ老師の自宅であったエルフマンにすぐさま命令をかけた。その命令は、リサーナを握り潰すこと。すると彼は、彼女に懇願しこの行動を止めるようにいった。セイラはそれを利用して、リサーナを返してほしければ、妖精の尻尾を爆破するように指示を出したのてある。
「許さない・・・私の弟を・・・妹を傷つけるものを、私は絶対に許さない」
大切な家族を傷つけられたことで全身から禍々しいオーラを放ち、敵を見据えるミラ。彼女は次第に、赤いレオタードに身を包んだ悪魔へと姿を変貌させていく。
「っ!!」
変身直後に全速力で走り出すミラ。それを見たリサーナは、
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